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2005年6月から[シアター]イメージ・フォーラムにて公開されていた(現在は全国に拡大中!!!)異星人クラウス・ノミのドキュメンタリー・フィルム『ノミ・ソング』がDVDで飛来!!!
“宇宙人”を目指した見世物的風貌と、マリア・カラス級の天上の歌声を持つ“異形の歌姫(ディーバ)”クラウス・ノミ
奇抜なメークや衣装からイロモノ扱いのノミですが、オペラの教育を受けたノミの歌唱力はバツグン。単身ニュー・ヨークに渡り業界で成功することを夢見たノミは、当時流行りのニュー・ウェイヴ調のロックにオペラを掛け合わせるという反則技でクラブの人気者に。それに目をつけたレコード会社と契約、とんとん拍子に成功していく様子は、まさにアメリカン・ドリームなのですが、その裏側にあった仲間割れややっかみ、そしてノミにせまる病魔…etc。名声と愛を求め続けたノミの人生…。
ショウビズの影と人間模様に着目したこのドキュメンタリー・フィルムは、「著名人第一号エイズ患者」などのワイド・ショウ的な話題とは違うところで胸に響くハズです。
最後、ほんのり涙してしまうシーンも…。
ノミを取り巻くアノ有名人も多数登場!
デヴィッド・ボウイ → ノミの才能に惚れ込んだ男。
ケニー・シャーフ → SFマニアの現代美術家は、ノミのバックでロボット・ダンスを披露
ジョーイ・アリアス → 「モンド・ニュー・ヨーク」でおなじみのドラァグクイーンもロボット・ダンスを披露。
マン・パリッシュ → ‘HIP HOP BE BOP’でおなじみのエレクトロ野郎、ノミとの共演作もあるマン・パリッシュが裏方で登場
こんな人も…
トゥイステッド・シスター → ノミがクラブ・ヒット中、ノミ受けの悪いクラブで共演。お客さんノリノリのハード・ロック・ライヴを披露。
営業部ロック担当 松原
KLAUS NOMI / クラウス・ノミ
クラウス・ノミは1944年、ドイツのバヴァリアにクラウス・スパーバーとして生また。オペラ歌手としての訓練を積み、1972年にニューヨークに移り住む。コックの仕事をしながら、マネキンのパフォーマンスなどで生活をしていたが、ほどなく、ニューヨークのライヴハウスに出演するようになる。真っ白に厚化粧し、奇抜な服装を身にまとい、カウンターテナーでアリアからポップ・ミュージックに至るまで、オリジナル楽曲と風変わりなアレンジでカヴァーした楽曲を披露し、アンダーグラウンド・シーンであっという間に注目を集める存在になった。そのパフォーマンの噂をききつけたデヴィッド・ボウイが彼にコスチューム・デザインとNBC TV 「サタデー・ナイト・ライヴ」のバック・コーラスを手伝ってくれるように依頼。その番組への出演で、より一般に注目されることとなった。アメリカではレコード契約に至ることがなかったが、1981年フランスのRCAと契約、ファースト・アルバム『Klaus Nomi』(邦題:『オペラ・ロック』)を発表する。翌年1982年にはラスト・アルバムとなってしまう『Simple Man』を発表。このセカンド・アルバムが発表される頃には彼の体はすでにエイズに蝕まれていた。1983年夏、39歳の若さで短い人生を閉じた。まだエイズが「ゲイの癌」として忌み嫌われていた80年代初頭であり、著名人第一号患者として、誹謗中傷にさらされるなかでの非業な死であった。名声を求めながら、傷つきやすい同性愛者として愛を求めたドラマチックな半生と歌声は今なお多くのファンの心に焼き付いている。