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58年スペース・エイジ・ポップ名作がCD/LPリイシュー!
GLENN MILLER ORCHESTRAのトロンボニストとしても知られ、あのBEACH BOYSの"GOOD VIBRATIONS"でも使用された「エレクトロ・テルミン」の第一人者でもあるPAUL TANNER。初期のGLENN MILLERバンド以降は、WW IIの兵役を経て当時設立したばかりのABCテレビの初期スタッフとしてHENRY MANCINIやNELSON RIDDLEらとの仕事をこなしています。
1945年のヒッチコック作品「SPELLBOUND (白い恐怖)」のスコアのレコーディングの際に当時テルミンのリーディング・プレイヤーだったDR. SAMUEL HOFFMANNと邂逅したことで、元々ハンズ・フリーのテルミンを改造しノブとスライド・メカニズムを追加した独自のエレクトロ・テルミンの製作アイデアに至ったとのこと。幾多の技術的試行錯誤を経てエレクトロ・テルミンを完成させたTANNERですが、その誕生のわずか2日後に録音されたのが本作。
「虹の彼方へ」「ムーンライト・セレナーデ」「月に願いを」「ロスト・イン・スターズ」など星や夜空を連想させる曲をテルミンのスペーシーかつ不気味なサウンドでカヴァーしたもので、発表後の反響は大きく彼は『宇宙家族ロビンソン』、『ブラボー火星人』、『ダーク・シャドウズ』など多くのSF/ホラー作品の音楽を手掛けこのジャンルでのパイオニアになりました。
そして66年にビーチ・ボーイズからの要請で彼のエレクトロ・テルミンが「グッド・ヴァイブレーション」で使用され、あの印象的な音色で名曲を彩る事になりました。
50年代のバチェラー達のように、ゆったりとした時代の音を浴びて自室で夢想する天体散歩をぜひ!
英文解説の対訳付。
PAUL TANNER / ポール・タナー