まずは軽快なアレンジを施された「La La Means I Love You」の絶妙カバーでスタート。ボーカル・ラインの甘さは勿論そのまま残しつつ、極上のブリージン・ファンクに仕立て上げた手腕はさすがです。LPで言うところの(1)から(4)はいずれも軽快なアップ・チューンで占められており、最高のダンサー「Dreamer」やシャッフル・ビートとコーラス・ワークが際立つ「If It Is That Way 」など最高ランクの楽曲が揃っています。アルバム後半はもう少し幅を拡げた展開で、正統派ファンク・バンドとしての実力を見せ付けるクール・ファンク「Give Me Some 」や極アーバンな唯一のスロウ「You're On My Mind 」、ブラジリアン・フュージョンのテイストを押し出し、エレピの美しい旋律とスキャット・ボーカルが映える「Where Did You Go」などなど駄曲皆無!これでL.A.ボッパーズの3作品全てが目出度くCD化。まさにこの季節にもうってつけなタイミングでのリイシュー。これは多くのリスナーから喜ばれること請け合いです。
