2,530円(税込)
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煮えきった腹わた 内臓混合の挽歌 沖至(音楽家)
千変万化する諸相の深層から血汐滴る核心を抉出し、
喪われ死滅しゆく風景の挽歌を奏でるあやかしの音楽。
展開し転回する心象のドキュメントを映し出す音像装置。
原田依幸と川下直広。本作は2017年9月におこなわれた企画ライブ「演歌の心」(不破大輔&東京湾ホエールズ企画)の模様を収録してまとめたものである。ライブはタイトル通り〝演歌〟をモチーフにしておこなわれたが、本作制作過程で主題は演歌そのものではなく、演歌が生成する「場」へと移っていった。なぜかといえば、二人の音楽家が即興演奏の中で本能的に掴みとったものこそ「風景の死滅」にほかならなかったのだから。現在における演歌の衰弱は、唄が起ち上がる「場」すなわち場末の盛り場や酒場の喧噪の喪失以外の何ものでもないだろう。本作に示された音楽は交感する場を喪い、所在なく彷徨う言霊たちや音霊どもを演奏の内に喚び集めて鼓舞する。近代150年。千変万化の諸相を示して移ろいゆく魔都・東京を活写しながら、寄る辺なき魂たちを鎮める非在の挽歌を聴こう。2018年作品
Performed by
原田依幸 Piano
川下直広Tenor Saxophone
ペン画:つげ忠男
ライナー文:沖至・つげ忠男
(メーカーインフォより)
※参考音源
YORIYUKI HARADA / 原田依幸