ディスクユニオン ソウル / ブルース・SHOP'sバイヤーズ・チョイス 年間ベスト

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2022.12.28

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ディスクユニオンのスタッフが最近入荷のソウル / ブルース商品の中からおすすめ商品を紹介!

今年入荷の注目タイトルの中からソウル / ブルースのスタッフが各自の年間ベスト作品をレビューしました。
2022年も様々な話題作がリリースされましたので一年の振り返りに是非ご一読ください!


PALE JAY / THE CELESTIAL SUITE
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008461037


彼の存在を見つけられたことが今年1番の収穫だと思っています。AARON FRAZERやDANTE ELEPHANTといった現行スウィート好きはマスト・チェックです。フルアルバムが待ち遠しい限り。


(ソウル / ブルース WEB 藤原啓)



AMBER MARK / THREE DIMENSIONS DEEP
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008377830


コロナもようやく収束の兆しが見え、W杯も盛り上がった2022年。R&Bで考えると今年は女性アーティストの活躍が目立ったように思う。当社入荷は今年にずれ込んだCLEO SOL「MOTHER」に始まり、ずっとアルバムのリリースが待ち望まれていたAMBER MARKやJOYCE WRICEのアルバムがついに日の目を見ることに。

男性陣も年の瀬が近くなった頃にリリースされたLUCKY DAYE、STEVE LACYの新作で少し巻き返したが、話題作の量を見ても、女高男低の流れは顕著。現行ソウルでは、60年代末〜70年代前半のスウィートソウルをグループならではのハーモニーで再現してくれたTHEE SACRED SOULSや、前作「GOLDEN DAYS」、今年リリースの「CURE THE JONES」と現代風に味付けし直したニューソウル路線が素晴らしいMAMAS GUNが記憶に残った。

リイシューは、これぞというタイトルが乏しかったが、NYの精鋭達で制作されたものの当時のリリースはオランダ盤のみという80’sブギーの激レア盤NETWORK「I NEED YOU」に8曲ものLP未収録曲を追加しリイシューしたPAST DUEの仕事ぶりは評価したい(なぜかアーティスト名はNETWERK表記)。

傑作シングルを多く残したもののアルバムは制作されなかったRISCO CONNECTIONの音源を丁寧に編纂したBBEの「RISCO VERSION」も記憶に残るリイシュー盤。

年々フィジカルでのリリースが減ってしまっているインディソウルでは、J.BROWN「CHAPTER & VERSE」が全体を通してのクオリティが最も高かったように感じる。

この中でベストを選ぶなら、今年豊作だった女性シンガーの作品の中でも頭一つ抜けていたAMBER MARKだろうか。まだ、フィジカルリリースはないものの、サブスクは解禁されているLITTLE SIMZやSZAの新作も充実しており、来年も女性アーティストの作品には大いに期待したい。


(お茶ノ水ソウル/レアグルーヴ館 野口浩生)


SILK SONIC / AN EVENING WITH SILK SONIC
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008469867


アナログファンにとっては1年越しの待ちに待ったLPだったかと思います。もちろん私もそのひとり。アメリカ滞在時にLAの有名レコード店でも大きく取り上げているのを見たのがとても印象に残っています。


(渋谷ジャズ/レアグルーヴ館 横山尚吾) 



MUNI LONG / PUBLIC DISPLAYS OF AFFECTION : THE ALBUM (EXPLICIT CONTENT)
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008563142


MARY J BLIGEをはじめRIHANNAやPITBULL, ARIANA GRANDEへ楽曲を提供し、最近ではH.E.Rとの共作で活躍していたPRISCILLA RENEAが"MUNI LONG"と改名後の初アルバム。

グラミー賞にノミネートされYoutubeで1000万回以上の再生数を誇る「Hrs & Hrs」や、スマッシュヒットした現代版マイアミベース「Baby Boo」を収録した聴きごたえ充分な快作。


(下北沢店 安田祐士)



BRIAN JACKSON / THIS IS BRIAN JACKSON
https://diskunion.net/portal/ct/detail/XAT-1245759111


2022年個人的ベスト◎JAZZ IS DEADの8でもフィーチャーされておりましたが、ソロアルバムはなんと20年ぶり!

70年代に作らた楽曲群で、GIL SCOTT-HERONと残したクラシック作品と遜色ないアルバムとなっております。

1曲目からテンション上がること間違いなし!

2022年はGLORIA SCOTTのアルバムも話題でしたので、2023年もレジェンドによる新作が聴けることを楽しみしております!


(柏店 及川遼太)



BOBBY OROZA / GET ON THE OTHERSIDE
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008460667


DAPTONEやCOLEMINEからも良質なスウィート作品が多かった2022年ですが、存在のセクシーさにもやられるライブを体感したという大幅加点もありBOBBY OROZA「GET ON THE OTHERSIDE」を今年の1枚とさせていただきます。

色男という言葉がピッタリなハンサムっぷりにやられます。


(ユニオンレコード渋谷 松本 豪雄)



マイケル・ジャクソン / スリラー<40周年記念エクスパンデッド・エディション>
https://diskunion.net/portal/ct/detail/XAT-1245764643


2022年の年末をキッチリと締めてくれたのは何と言っても"スリラー"45周年盤だったのではないでしょうか。

音楽史上最大のセールスを叩き出し、世界中のアーティストに愛され、影響を与えたキング・オブ・ポップの宇宙的1枚。

幻の1曲だったYMO「Behind the Mask」カバーのオリジナルのデモ音源は今回が初お披露目で必聴の1曲。

高橋芳朗さん、湯川れい子さん、宇多丸さん等による国内ライナーも読みごたえバッチリです。


(ユニオンレコード渋谷 松本 豪雄)



LEDISI / LEDISI SINGS NINA (LP)
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008471915


00年当時のオーガニック・ソウル~ネオ・ソウル・シーンに衝撃を与えたデビュー作にして大名盤『SOULSINGER』から早22年。

以来ずっと大好きなシンガーの最新作('21)は自身が敬愛するニーナ・シモンのトリビュート。

スタジオ・アルバムとしては節目となる通算10作目にしていよいよという感じで否が応でも期待値上がってしまいますが「Feeling Good」「My Baby Just Cares for Me」の冒頭2曲からもう最高でした。

並みのトリビュート作品ではないという事で、ぜひ公式のインフォメーションもご覧いただきたい。

'21年のCD&配信でのリリースに続き、ついに待望のアナログ・プレス!


(大宮店 佐藤紘史)



SURE FIRE SOUL ENSEMBLE / STEP DOWN
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008445159


名前の通りええアンサンブル聴かせてくれてます、今作で4作目となるThe Sure Soul Ensembleの2022年作。

架空サントラっぽくもあり、それでもセカンドラインファンクのようなどっぷりグルーヴや、フリージャズなど1 枚でとことん楽しませてくれます。

骨太な「Boardwalk」、メロウなギターで哀愁漂う「Love Age」などなどオススメです。


(大阪店 江藤玄太)



MARVIN SMITH / HEARTACHE COMIN' ON / HEARTS MADE OF STONE (7")
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008552719


THE ARTISTICSのOKEH時代からリードとして参加し、BRUNSWICK移籍後は曲作りでも活躍したシンガー、MARVIN SMITHの未発表音源。ディープファンにはお馴染みの英国HIT AND RUNからの1枚。

BARRETT STRONGがペンを取り、アレンジがTOM WASHINGTONとくればシカゴ・ソウルファンは無条件で反応してしまうのではないでしょうか!

しかもバックボーカルを務めるのはKITTY HEYWOOD SINGERSだとか。布陣が完璧すぎて気合の程が伺い知れます。

A面の「Heartache Comin' On」は70年代中盤の作と思いますが少しイナたさも残したミッド・テンポなモダン・ソウルに仕上がっており、恋愛の哀切を歌いあげるMARVINの伸びやかな声といったらもう最高という形容しか思いつきません。

間違いなく私個人の年間ベスト・バイ!調べた限り、現状でフィジカルはこの7"しかないようです。


(横浜関内店 鈴木諒祐)



TEMPTATIONS / TEMPTATIONS 60
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008454733


メンバーがどれだけ変わってもこの大看板で歌って出す説得力が凄かったです...60周年記念アルバム。

テンプス讃歌「When We Were Kings」が最高。同じく超ベテラン組では(フィジカル出てないですが)アイズレーの新作も、EW&FをバックにEL DEBARGEをFT.したSWITCHカバー「There'll Never Be」など素晴らし過ぎました。


(千葉店 沢野太郎)



LEE TRACY & ISSAC MANNING / IS IT WHAT YOU WANT? (LP)
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008549170


ジャケットのデザインに引っ張られて、廃墟に打ち捨てられたブラウン管から延々流れる意味不明な映像、みたいな連想をしながら聴きました。

'89年にシングルを1枚リリースしたのみのLEE TRACYという人物の未発表音源集の様です。

コンプがかかりまくってひしゃげた音像、ドラムパターンや音程、位相に至るまで全てがブレブレで不安定極まりないエレクトロブギーといった感じ。

「Hope You Understood」や「Talk Around Town」など曲によってはDAFとかジャーマンニューウェーブに通じるMADさも感じられ最高。なのですが、「Take My Hand」や「I Need Your Love」など実はバラード曲も素晴らしく、この辺りはプライベートなスウィートソウルがお好きな方にもオススメできるかも…?(歌はかなり下手ですが。)

もうちょっと音を整えて当時アルバムとして発表されていたらカルトな名盤みたいになってたんじゃ…とか思いつつも、宅録ならではの「うっかり他人の妄想世界に入っちゃった感」が堪能出来ると言う意味ではこの音質が至高。

そういうのお好きな方にはオススメできる逸品です。


(新宿ソウル・ダンスミュージックショップ 山本大騎)


LADY WRAY / PIECE OF ME
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008388685


既に貫禄すら感じるBIG CROWNを代表するフィメール・ソウル・シンガー!
力強いソウルフルな歌声と、ヴィンテージソウルといたる所でヒップホップの要素を感じるサウンドがアルバム通してベスト・マッチ!大推薦です!


(営業部 鈴木翔吾)


LAGHEADS / だきしめたいよ feat. HIMI / だきしめたいよ DJ Mitsu the Beats Remix (7")
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008440991


若手実力派ミュージシャンが結成した新バンドのこの曲を、今年一番聴いたのではないだろうか。

もうCHARAのご子息という肩書は必要なくなった"HIMI"が歌う「だ~いぃぃてぇ~♪」を一聴して完全に虜になりました。

7インチはすぐに完売となりましたが、この曲を収録したLP『What is "LAGHEADS" ?』はまだGETできますので是非に!


(営業部 駒木野 稔)



THEE SACRED SOULS / THEE SACRED SOULS

https://diskunion.net/black/ct/detail/1008526801


近年注目を集める現行チカーノ・ソウルやネオ・ヴィンテージ系ソウル等、いわゆるソウルディーズと呼ばれているようなテイストの作品が今年も多くリリースされましたが、その中でも今作は個人的にすごく好きな一枚でした。

グループや参加ミュージシャンの実力もさることながら、レトロ・リヴァイバルなソウルの礎を築いたレーベルの一つDAP TONEの中心人物であり、本作をリリースしたPEN ROSE RECORDSを主催するボスコマンによるプロダクションも素晴らしく、往年のドゥーワップやスウィート・ソウルを彷彿とさせながら、よく聞くと過剰にレイヤーを重ねすぎない現代的なミニマルさもあり、単にレトロなだけではない普遍的な魅力を持った作品だと思います。

音像も氏がこれまで培ってきたDAP TONE STUDIOによるものとはまた少し違った、よりリバーブが効いたシルキーで甘い印象があり、出来ればスマートホン&イヤホンで聞くよりレコードに針を落としてスピーカーから聞きたい、デジタルでなんでもできる時代だからこそ贅沢に感じられる仕上りだと思います。

どうしても日本では十把一からげにされてしまっている印象も無くはない現行ソウルディーズ界隈ですが、レーベルや地域による個性も強く、ブームのはるか前から脈々と続く豊かなカルチャーなので、昨今の円安は痛いところですが今後もこういった作品は出来るだけ7インチ・シングル&LPで楽しんでいきたいなと思いました。


(ソウル / ブルース WEB 高橋一)



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