LITTLE GIRL BLUE

AKANE MATSUMOTO 松本茜

初のソロピアノ・アルバム

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レーベル
CONCEPT RECORD(コンセプトレコード)
国(Country)
JPN
フォーマット
CD
規格番号
CR14
通販番号
1008439976
発売日
2022年03月23日
EAN
4988044869974
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商品詳細情報

※ペーパースリーブ
松本茜初のソロピアノ・アルバム
松本茜初のソロピアノ・アルバム。自身の持てる感性のすべてをピアノとイラストに注ぎ込み完成させた、まさに彼女の分身ともいえるこの作品。寛ぎと可愛らしさを纏った熱く煮えたぎる情熱がほとばしる。

【プロフィール】
鳥取県出身。2008年コロムビアレコードからメジャーデビュー。現在都内を中心に自身のピアノトリオで活動する他、浜崎航meets松本茜TRIO"BigCatch"、山田穣(as)、多田誠司(as)、古野光昭(b)、佐藤達哉(ts)(敬称略)等、日本を代表するジャズプレイヤーのバンドで活躍。またNYにてNatReeves(b),JoeFarnsworth(ds),PeterWashington(b),GeneJackson(ds)らとアルバムを制作。3rdアルバム”MemoriesOfYou”がイタリアのウェブマガジン『JazzConvention』で紹介される。パリで行われたJazzInJapanに中川英二郎(tb)カルテットで参加。ライブ活動の傍ら、キリン生茶、清水建設のCMなどでの演奏も担当。第1回倉吉天女音楽祭出場、グランプリ受賞。第23回浅草ジャズコンテスト・ソロプレーヤー部門にて金賞受賞。出光音楽賞ノミネート。2018年より、とっとりふるさと大使を務める。

1.Little Girl Blue/Richard Rodgers
今回のソロアルバムの一曲目に選んだこの曲に可愛らしいヴァースがついていたことを知ったのは、早逝した偉大なピアニスト、マルグリュー・ミラーの演奏です。2011年、モンタレージャズフェスティバルの会場でマルグリューの生の演奏を目の当たりにし、衝撃を受けた記憶が蘇ります。伝統的、現代的な要素を絶妙なバランスで融合させた圧巻の表現力。テクニカルなプレイの細部にまで宿る歌心。常に堂々とした佇まいで聴衆を沸かせ、まさにスタープレイヤーでした。
ファンに対しても丁寧に対応されていて、ステージを降りたあとの紳士的な立ち振舞いもお手本のようでした。
その時一緒に撮ってもらった写真は、今でもお守りのように手帳に挟んで持ち歩いています。

2.Sophisticated Lady/Duke Ellington
ジャズをやっているというだけで校長室に呼び出されていた高校生時代(涙)。
ところが理解してくれる大人もいたんです。高校3年の時の担任の先生。
個人面談でいきなり「ソニー・クラークは好きか?」と聞かれてビックリ!
先生は家で大きなスピーカーでジャズを聞いていて、いつか行きたい東京のジャズ喫茶があるんだと仰ってました。
私が卒業してからも応援してくださり、コンサートに日本酒を持って駆けつけてくれたことも(笑)。
この曲は、エリントンが学生時代に憧れた素敵な女性教師に捧げて書かれたという話を聞いたことがありますが、私のとてもお気に入りの曲で、この担任の先生の事を思い出します。

3.Laurentide Waltz/Oscar Peterson
オスカーピーターソンが祖国カナダのために作曲したカナダ組曲。とりわけ私が愛して愛して愛してやまないのがこの曲で、おばあちゃんになってもきっと弾き続けていると思います。ピーターソンのオリジナルの中にはクラシカルな雰囲気の作品も多いのですが、そういった要素もありながらいつでもブルージーな場所へもいけるのがピーターソンの世界観。上品さと楽しさの交わる隠れた名曲です。私は、この曲を弾いている時と夜おフトンに入るときが時が一番幸せです(笑)。

4.Spring Is Here/Richard Rodgers
鳥取で暮らしていた幼少の頃、父がどこからかふきのとうを手に帰ってくると、「ああ、春が来るんだなぁ」と毎年感じたものでした。この曲は、しんと静まり返った冬の終わり、少しずつ春へ向けて生命が動き初めているような神秘的な情景が浮かびます。
”今弾いている場面でどんな景色が見えているか”という想像力の重要さは、クラシックを学ぶ時に特に痛感します。優しい、寂しい。温かい、怖い。小さなことでも構わない。大事なのは、自分の中で”なにを”表現したいのか。自由に即興をすることと同時にそれが音楽的であるかということは、ジャズを演奏する上でもとても大切にしていることです。

5.For Heaven’s Sake/D.Meyer-S.Edwards-E.Bretton

私は雨の日がとても好きなのですが、それは雨音が好きなのと、雨の日はあまり頑張らなくてもいい気がするから。そんな日に聞きたくなるのはKennyBarronとCharlieHadenとのデュオアルバム。そしてそのアルバムの冒頭で演奏されるのがこのFor Heaven’s Sake。驚くほど綺羅びやかで、新鮮味を帯びて聞こえてくる。この曲の秘めている輝きを究極まで引き出すKennyBarronとCharlieHadenの驚異的な演奏には、ただただ脱帽。すこしでもゆっくりでも、彼らの様な高みを目指して。

6.Too Late Now/Burton Lane
世界的なパンデミックによって音楽家としての生活は一変。何ヶ月も人前で演奏できない、誰かと演奏することもできないという日々。毎日好きな音楽を好きなミュージシャンと演奏し、ジャズを愛するお客さんとその喜びを共有するというそれまでの日常が無くなってしまったことが、私達にとって経済的な困窮よりもずっと苦痛でした。そんな中、ミュージシャンを心配して色んな励ましをくださるファンの方から一枚のCDをプレゼントして頂きました。そのアルバムのタイトル曲がこの”Too Late Now”です。とても弱虫な私ですが、挫けずに頑張っていけるのは皆さんの優しさのおかげです。

7.My Romance/Richard Rodgers
RichardRodgersといえば、皆さんもよくご存知の、小学校の音楽の時間に必ず歌うであろう”ドレミの歌”を作った人です。皆に愛されているこの”My Romance’”も、音階を巧みに使った”Rodgers節”が聞こえてきます。
私は小学校の頃は音楽の授業がキライでした。理由は人前で歌わされるのがどうしてもイヤだったんです(笑)。通っていた音楽教室でも頑として歌わず、私だけピアノの先生と居残りレッスンをするのが毎週のパターン。今でも大好きな先生ですが、当時は歌うまで絶対に家に帰らせてくれなかったので、しぶしぶ足元を見ながら歌った記憶があります。
まさかプロのミュージシャンになって毎晩のように人前でピアノを弾くようになるとは夢にも思いませんでした。
(でも実はいまでも人前でピアノを弾くのは得意ではないのです(苦笑)。)

8.Sugar Ray/Phineas Newborn Jr.
私の子供の頃からのアイドルの一人,フィニアス・ニューボーンジュニア。
とある学校に置いてあった、古くて状態の良くないアップライトピアノを彼が弾きはじめると、まるでスタインウェイのような輝きの響きが広がったそう。瞬時にその楽器の状態を把握して良い部分を引き出す確かなテクニックと「美しい音」を熟知している彼だからこそ出来たのでしょう。まさに「弘法筆を選ばず」。
私はこのエピソードが大好きです。私自身も仕事柄毎日いろんな場所のピアノを弾きますが、与えられたピアノがどんな代物でも、どれだけ短い時間でそのピアノと仲良くなれるかということを楽しめるようになりました。
この曲のタイトルは史上最強のボクサー、SugarRayRobinsonのこと。ファンキーでキャッチーなピアノトリオならではの各楽器の見せ場があるキラーチューンを、あえてソロピアノで挑戦しました。フィニアスに愛をこめて。

9.Hymn To Freedom/Oscar Peterson
戦後4年間シベリアでの抑留生活を経験した私の祖父。「明けない夜はない。」と、口癖のように言っていました。想像を絶する過酷な状況下で祖父が生きた4年間を思うほどその言葉の重みを感じ、混沌とした今の時代を生きる私をいつも奮い立たせてくれるのです。
公民権運動の時代に書かれたというこの曲も、当たり前の自由を取り戻そうとする多くの人々の心に寄り添い、大きな支えとなったことでしょう。平和で自由な世界を願った、ピーターソンからの力強いメッセージです。

ソングリスト

  • 1.Little Girl Blue/Richard Rodgers
  • 2.Sophisticated Lady/Duke Ellington
  • 3.Laurentide Waltz/Oscar Peterson
  • 4.Spring Is Here/Richard Rodgers
  • 5.For Heaven’s Sake/D.Meyer-S.Edwards-E.Bretton
  • 6.Too Late Now/Burton Lane
  • 7.My Romance/Richard Rodgers
  • 8.Sugar Ray/Phineas Newborn Jr.
  • 9.Hymn To Freedom/Oscar Peterson