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おそろしいトロンボーンの咆哮で幕を開けるダンテ交響曲
ピリオド楽器の音色が活きる!
注目指揮者ロトによるリスト、あまり録音されないダンテ交響曲が登場です。ロト率いるピリオド楽器の団体レ・シエクルによる演奏は、大上段に構えた重苦しさを一切排除。トロンボーンのバリバリの迫力の音色をはじめ、まさに「音」だけで地獄絵図を描いてゆきます。奈落の底に突き落とされるような恐ろしさと凄味に満ちた3本のトロンボーンで幕を開ける「ダンテ交響曲」。いずれも20世紀初期に作られたトロンボーンを用いた、ビリビリとした迫真の音色。リストが音で描き込んだ地獄絵図が生々しく浮かび上がる演奏です。「オルフェウス」では一転、幻想的な美しさで聴き手を別世界へといざないます。
リストのダンテといえば、ピアノのための「ダンテを読んで-ソナタ風幻想曲」(1837年、15分ほどかかる超絶技巧の大曲)も知られていますが、この交響曲は演奏時間も50分程度と規模の大きなもの。「地獄」「煉獄」に続いて、当初は第3楽章の「天国」も予定していたのですが、ワーグナーから、「いかなる人間の声を用いても天国の喜ばしさを音楽で表現するのは不可能だろう」と言われて、第2楽章までで留まるかたちとなりました。冒頭のトロンボーンをはじめ、コントラバスの引き裂くような響き、管楽器の耳をつんざくような鋭い響きなど、さすがつわもの揃いのピリオド楽器オーケストラ、レ・シエクル。リストが描いた地獄絵図をとどろかせます。「天国」の代わりに、第2楽章の最後で清澄な「マニフィカト」が歌われますが、このロトの演奏では少年を中心とする聖歌隊による演奏。まさに天使の歌声を思わせる神々しい透明感の中、幕を閉じます。
併録の交響詩「オルフェウス」は、グルックの歌劇「オルフェウス」がワイマールで上演されることになった際、その序として1853年末から54年にかけて作曲したもの。冒頭のオルフェウスが奏でる竪琴の音色を思わせるハープ二台のアルペッジョが美しい幻想的な雰囲気で始まります。イングリッシュ・ホルンとクラリネットによる第二主題の美しさは絶品。地獄の番人をも鎮めたオルフェウスの美しい竪琴と歌声、その高い芸術性によせるリストの賛辞となっている作品を、レ・シエクルの面々が典雅に紡ぎます。 (資料提供:キングインターナショナル)
【収録内容】
リスト(1811-1886):
1. ダンテ交響曲 (ダンテの『神曲』による交響曲)【第1楽章:地獄 第2楽章: 煉獄】
2. 交響詩「オルフェウス」
【演奏者】
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
レ・シエクル
カーン聖歌隊
【録音】
2011年9月9日 ラン(ラオン)大聖堂(ライヴ)[1]
2011年12月4日 カーン劇場)(ライヴ)[2]
ロト&レ・シエクルActes Sudレーベル ディスコグラフィ
ベルリオーズ
幻想交響曲、他
ASM02サン=サーンス
交響曲第3番
「オルガン付」、他
ASM04ストラヴィンスキー
バレエ「火の鳥」、他
ASM06リスト
ダンテ交響曲
ASM07デュボワ
ピアノ協奏曲第2番、他
ASM09
ドビュッシー 海、管弦楽のための 第1組曲 ASM10 | デュカス 魔法使いの弟子、他 ASM12 | ストラヴィンスキー 春の祭典 &ペトルーシュカ ASM015 2014年度レコード アカデミー大賞 | フランス=スペイン シャブリエ、マスネ、 ラヴェル、 ドビュッシー ASM17 |
FRANCOIS-XAVIER ROTH / フランソワ=グザヴィエ・ロト
フランス出身の指揮者