MAHLER: SYMPHONIES NOS.2 & 4 (SACD) / マーラー: 交響曲第2番 & 第4番 (SACD)

CLAUDIO ABBADO クラウディオ・アバド

限定生産 / SACDハイブリッド盤

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レーベル
エソテリック (ESOTERIC)
国(Country)
JPN
フォーマット
SACD
組数
2
規格番号
ESSG90141
通販番号
CL-1007080905
発売日
2016年06月13日
EAN
4907034221066
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商品詳細情報

ESOTERIC特約店のみでの限定販売

■マーラー演奏・録音史上において計り知れない意義を持つアバドのマーラー演奏
惜しくも2014年1月20日、80歳で亡くなったイタリアの名指揮者クラウディオ・アバド(1922-2014)。当シリーズではこれまでも、メンデルスゾーン「真夏の夜の夢&イタリア」、「ジルヴェスター・コンサート」、ストラヴィンスキー「ペトルーシュカ&プルチネルラ」、ロッシーニ「セビリャの理髪師」などのアナログ~デジタル時代の名盤をSuper Audio CDハイブリッド化して参りましたが、今回は1976年と77年に録音されたマーラーの交響曲第2番「復活」と第4番という、これまたアバドのディスコグラフィー上、最も重要な名演を最高の状態でSuper Audio CDハイブリッド・ソフト化いたします。
これらは、アバドが1976年から1994年までほぼ20年をかけて完成させた彼の第1次「マーラー:交響曲全集」で最初に録音された2曲であり、マーラー演奏・録音史上においても計り知れない意義をもった演奏でもありました。

■ユダヤの血のくびきから解放した第3世代によるマーラー
マーラーの交響曲は、まずマーラー自身が指揮者として各地で演奏し、さらに1911年にマーラーが死去してからは、ブルーノ・ワルター、オスカー・フリート、オットー・クレンペラーなど、主に作曲者と直接かかわりのあった19世紀生まれの弟子筋にあたるユダヤ系の指揮者たちによって広められ、20世紀前半の演奏伝統が形成されていきました。
第2次大戦後その伝統を引き継いだ代表的な音楽家はアメリカ人のレナード・バーンスタインであり、「ユダヤの血の共感」ともいうべき濃厚な演奏解釈こそがマーラーの本質を伝えるものだというイメージが作り上げられていく一方で、さらにその次の世代の音楽家は、そうした民族的共感を超えて、マーラー作品の精緻なオーケストレーションに目を向け、過度な感情移入を加えずに作品の姿をあるがままに提示する演奏を行なうようになりました。そうしたマーラー演奏の第 3世代の代表的な指揮者の一人がクラウディオ・アバドだったのです。

■アバドの指揮者としての里程標となったマーラー
1956年からウィーン国立音大に留学したアバドは、第2次大戦で瓦礫と化したウィーンの街が力強く復興していく時代にブルーノ・ワルター晩年の指揮を身近に見ることができた世代でもあり(ワルターの指揮でモーツァルト「レクイエム」の合唱にも参加しています)、また1960年のマーラー生誕100年を身近に体験することにもなりました。
そして1958年、タングルウッドでの指揮者コンクールでクーセヴィツキー賞を受賞し、さらに1963年のミトロプーロス指揮者コンクールで優勝したアバドが1965年のザルツブルク音楽祭デビューで取り上げたのがマーラーの交響曲第2番「復活」でした。ウィーン・フィルを指揮したこの「復活」はセンセーショナルな成功を収め、直ちに翌年のウィーン・フィルの定期に招かれるなど彼の国際的なキャリアを開くきっかけとなった重要な演奏でした。
さらにマーラー指揮者としては、イタリア国内のみならず、1967年のウィーン芸術週間で開催されたマーラー交響曲全曲演奏にも招かれ、難曲・第6番を担当するなど、その名声を高めていきます。

■満を持して開始されたマーラー録音
アバドは1960年代後半からウィーン・フィルやロンドン交響楽団と英デッカに録音を開始し、1970年代に入るとドイツ・グラモフォンにも次々と録音を行なうようになりましたが、アバドと同世代で同じマーラー演奏の第3世代でもあるメータやマゼールが早々とマーラーの録音を手掛けたのとは対照的に、アバドは時を待ち、ようやく1976年になってから、当時ショルティのもとで客演指揮者待遇にあったシカゴ交響楽団とともに初めてマーラーの交響曲の録音を行ないました。それが今回Super Audio CDハイブリッド化される交響曲第2番「復活」です。
1965年のザルツブルク音楽祭での圧倒的な成功から10年を経て、アバドの解釈はさらに精緻を極め、ショルティ時代の真っただ中にあって恐るべきパワーとヴィルトゥオジティを備えた機能的オーケストラに変貌を遂げていたシカゴ響を起用することで、マーラーの複雑なオーケストレーションが圧倒的な精度で再現されています。当時のレコード評にもあるように、特に緊張感に満ちた弱音領域のデリケートな表現力はこの時期のアバドならではといえるでしょう。マーラーが書き込んだ極端な表現主義的指示(弦のポルタメント、テンポの急激な変化、特定の楽器のバランスを突出させるなど)を文字通り遵守するのではなく、全体の響きの中で調和させたアバドの解釈は、1980年代になって本格的に花開く世界的なマーラー・ブームの中で、LPジャケットを飾ったカラフルな孔雀羽の写真、ユーゲントシュティール風のフォントとともに、マーラー交響曲解釈の一つのスタンダードとなったのでした。 (資料提供:エソテリック株式会社)



【収録内容】
マーラー:

[1] 交響曲第4番ト長調
[2] 交響曲第2番ハ短調「復活」

【演奏者】
クラウディオ・アバド(指揮)

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、フレデリカ・フォン・シュターデ(メゾ・ソプラノ)[以上、1]

シカゴ交響楽団、シカゴ交響合唱団、キャロル・ネブレット(ソプラノ)、マリリン・ホーン(コントラルト) [以上、2]


【録音】
1977年5月、ウィーン、ムジークフェラインザール [1]
1976年2月、シカゴ、メディナ・テンプル [2]

ソングリスト

Disc 1

  • 1. 交響曲第4番ト長調
  • 2. 交響曲第2番ハ短調「復活」第1楽章

Disc 2

  • 1. 交響曲第2番ハ短調「復活」第2楽章~第5楽章