BACH: OVERTURES (ORCHESTRAL SUITES) NOS.2 & 3, ETC / バッハ: 管弦楽組曲 第2番 & 第3番、他 (SACD)

KARL RICHTER カール・リヒター

限定生産 / SACDハイブリッド盤

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レーベル
エソテリック (ESOTERIC)
国(Country)
JPN
フォーマット
SACD
規格番号
ESSA90248
通販番号
CL-1008392570
発売日
2021年12月11日
EAN
4907034223947
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商品詳細情報

エソテリック特約店のみの限定販売
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指揮者・チェンバロ奏者・室内楽奏者・・・
20世紀に相応しいバッハ像を確立したリヒターの精髄をまとめた 1枚。
 

■ESOTERIC ならではのこだわりの Super Audio CDハイブリッド・ソフト

オリジナル・マスター・サウンドへの飽くことなきこだわりと、Super Audio CDハイブリッド化による圧倒 的な音質向上で高い評価をいただいている ESOTERIC による名盤復刻シリーズ。発売以来決定的名 盤と評価され、現代にいたるまで、カタログから消えたことのない名盤をオリジナル・マスターから DSD マスタリングし、世界初の Super Audio CDハイブリッド化を実現してきました。
当ディスクは、当リマス ター・シリーズでは昨年発売した「ブランデンブルク協奏曲(全曲)」に続く2枚目の復刻となる、第 2次 大戦後、クリーンアップされたバッハの演奏様式を世界的に確立した指揮者・チェンバロ・オルガン奏者、カール・リヒターの名演です。アナログ時代の決定的解釈とされたリヒターのバッハ演奏のエッセンスを 1 枚にまとめ、最新リマスターの Super Audio CDハイブリッドとして発売いたします。

■ドイツのバッハ伝統を 20世紀に継承したカール・リヒター

リヒターは現在のドイツ・ザクセン州プラウエンに牧師の子として生まれ、11歳のときドレスデン 聖十字架教会付属学校に入り、有名なドレスデ ン十字架聖歌隊で少年時代を過ごしました。ライ プツィヒ音楽学校では聖トーマス教会のカントル であったカール・シュトラウベ、ルドルフ・マウエルスベルガー、ギュンター・ラミンに師事。1949 年には聖トーマス教会のオルガニストに就任、と いう経歴は、まさに脈々伝承されてきたドイツの バッハ演奏の伝統の本流を体得した音楽家であ ることを証明しています。リヒターの演奏活動が飛躍するきっかけとなったのは、1951年にミュンヘンの聖マルコ教会のオルガニストのポストを得たことで当時は西ドイツだったミュンヘンに移住したことでしょう。ニュルンベルク近郊のアンスバッハで開催されていたバッハ週間で指揮したハインリヒ・シュッツ合唱団を母体にして「ミュンヘ ン・バッハ合唱団」を組織し、さらに 1955年にはバイエルン国立歌劇場管、バイエルン放送響、ミュンヘン・フィルなどのメンバーをピックアップして「ミュンヘン・バッハ管弦楽団」を設立し、バッハの合唱音楽の理想的な演奏を追求することになります。 

 ■ドイツ発信のバッハ演奏解釈の確立へ

1954 年リヒターは、シュッツの 「ムジカーリッシュ・エクセークヴィエン」をドイツ・グラモフォンが設立した音楽史専門のレーベル、「アルヒーフ」に録音し、レコード・デビューを果たします。文字通り、「保存記録」「保管庫」などを意味する)は第2次大戦後の1947年にバッハ作品の全曲録音を目標とするとしてスタートし、その後グレゴリオ聖歌からウィーン古典派までその領域を拡げ「世界初」の古楽レーベルとして古楽振興に尽くすことになりました。リヒターが何よりも幸運だったのは、この新興レーベルのアルヒーフがカタログ拡充のための新録音を必要としていたこと、その時期がちょうどLPレコード、そしてステレオ録音の普及、バロック音楽ブームの興隆と軌を一にしていたことでしょう。演奏解釈の思潮面でも、ナチスの災禍を経たことで第2次大戦前の価値観を捨て去り、新たな様式の確立が求められるという、いわば時代のニーズがありました。リヒターはその期待に応えるように、バッハ作品の演奏解釈の研究と実践に没頭しました。リヒターは 19世紀末以来の恣意的なテンポの揺れ や過度の感情移入を排し、安定した正確なリズムを保持し、記譜通りの音価を明晰に再現・発音することで、混濁しないクリアな声部バランスを指向し、作品のあるべき姿を追求しその本質を抉り出す姿勢を貫くことで、20世紀後半のバッハ演奏様式をドイツから発信し、それが演奏旅行やレコード録音を通じて世界中に普及、その価値観が共有されるようになったのです。

■リヒターのバッハ解釈のエッセンスがここに

こうしたリヒターの厳格な姿勢が最初に結実したのが1958年録音の「マタイ受難曲」でした。リヒターの解釈はイエスの受難を通じて人間の弱さと神の慈愛を歌い上げるこの大作の20世紀後半の全ての演奏の規範となりました。その後1960~70年代を通じてバッハの声楽曲、管弦楽曲、室内楽曲、器楽 曲(チェンバロ、オルガン)を網羅するかのように録音が継続され、バッハ演奏家としてのリヒターの令名を世界的なものにしました。アルヒーフというレーベルの性格もあって、楽譜の選択、演奏様式、演奏人数の設定など学術的な面でもより新しい情報を採り入れていた点と、ジャンルごとに全曲録音を目指したという点で、録音物としての価値を大きく高めたのでした。そうしたリヒターのバッハ解釈の充 実は1960年録音の管弦楽組曲全曲、リヒター自身がソロを務めた1972年録音の「チェンバロ協奏曲全集」、そして名手オーレル・ニコレ(1926‐2016)との「フルート・ソナタ全集」にも結実しています(ニコレは管弦楽組曲第2番のソロも担当)。当アルバムはそうした名演のエッセンスを凝縮するべくそれぞ れから代表的な作品を1枚にカップリングしています。

■最高の状態での Super Audio CDハイブリッド化

管弦楽組曲はヘルクレスザール(1,270席)、フルート・ソナタは科学アカデミー内のプレーナーザール(会議場)、そしてチェンバロ協奏曲は映画の撮影なども行われるバヴァリア・スタジオと、録音はミュンヘンの3つの会場が使われています。ミュンヘン大学の講堂と並び、アルヒーフやドイツ・グラモフォ ンの録音では多用された録音場所だけに、会場が異なっても、またエンジニアが異なっても音のイ メージが見事に統一されています。オーケストラとしての録音では、近めの距離感で左右上下いっぱ いに広がる中規模のオーケストラのずっしりとした低音の上に築き上げられる厚みのある響きをメインにして、その前面に各曲のソロを明確にクローズアップしています。この大きな響きの中で、オーケストラの各パートは極めて明晰に捉えられ、ソロとしてあるいはコンティヌオとしてリヒターが爪弾くモダン・チェンバロの鋭い響きも埋もれることなくピックアップされています。リヒターの厳格なまでの音楽の統御が実際の音としてもはっきりと実感できるのが何よりの魅力と言えるでしょう。
フルート・ソナタでは2つの楽器の音像が明晰に浮かび上がっています。アナログ最盛期の録音で、初めてCD化されたのは1989年で、管弦楽組曲については2001年と2006年に Super Audio CDシングルレイヤーでも発売されています。

今回の Super Audio CDハイブリッド化に当たっては、これま で同様、使用するマスターテープの選定から、最終的な DSDマスタリングの行 程に至るまで、妥協を排した作業が行わ れています。特に DSD マスタリングにあたっては、D/Aコンバーターとルビジウムクロックジェネレーターとに、入念に調整されたESOTERICの最高級機材を投入、またMEXCELケーブルを惜しげもなく使用することで、オリジナル・マスターの持つ情報を余すところなくディスク化することができました。

(資料提供:エソテリック株式会社)

【収録内容】
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1759):

管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067
[1] 第 1 曲 Ouverture
[2] 第 2 曲 Rondeau
[3] 第 3 曲 Sarabande
[4] 第 4 曲 Bourree I-II 
[5] 第 5 曲 Polonaise
[6] 第 6 曲 Menuet
[7] 第 7 曲 Badinerie 

 管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068
[8] 第 1 曲 Ouverture
[9] 第 2 曲 Air
[10] 第 3 曲 Gavotte I-II
[11] 第 4 曲 Bourree
[12] 第 5 曲 Gigue

フルート・ソナタ第 1 番 BWV1030
[13] 第 1 楽章 Andante
[14] 第 2 楽章 Largo e dolce
[15] 第 3 楽章 Presto - Allegro

チェンバロ協奏曲第 5 番 BWV1056
[16] 第 1 楽章 (Allegro)
[17] 第 2 楽章 Largo
[18] 第 3 楽章 Presto

【演奏者】
オーレル・ニコレ(フルート)〔BWV1067, 1030〕
カール・リヒター(チェンバロ)〔BWV1030, 1056〕
ミュンヘン・バッハ管弦楽団〔BWV1067, 1068, 1056〕
指揮:カール・リヒター〔BWV1067, 1068, 1056〕

【録音】
1960年6月14日~19日、ミュンヘン、ヘルクレスザール〔BWV1067, 1068]
1973年4月、ミュ ンヘン、科学アカデミー、プレーナーザール [BWV1030]
1972年7月11日~13日、ミュンヘン、バヴァリ ア音楽スタジオ [BWV1056]

[初出]
198 272 SAPM(1960 年)〔BWV1067, 1068〕、2533 368(1973 年)〔BWV1030〕、2722 009 (1973 年)〔BWV1056〕

[日本盤初出]
SLAM23 (1962 年 2 月)〔BWV1067, 1068〕、2533 368(輸入盤/1973 年)〔BWV1030〕、 2722 009(輸入盤/1974 年 1 月)〔BWV1056〕

[オリジナル・レコーディング]
[エクゼクティヴ・プロデューサー]カール・ファウスト[BWV 1067, 1068]、Dr.ゲルト・プレーブシュ[BWV 1030, 1056]
[プロデューサー]カール=ハインツ・シュナイダー[BWV 1067, 1068]、Dr.ゲルト・プレーブシュ[BWV 1030, BWV 1056]
[バランス・エンジニア]ヴァルター・アルフレート・ヴェットラー[BWV 1067, 1068] クラウス・シャイベ[BWV 1030]、ギュンター・ヘルマンス[BWV 1056]
[レコーディング・エンジニア]クラウス・シャイベ[BWV 1056]

[Super Audio CD プロデューサー]大間知基彰(エソテリック株式会社)
[Super Audio CD リマスタリング・エンジニア]東野真哉(JVC マスタリングセンター(代官山スタジオ))
[Super Audio CD オーサリング]藤田厚夫(有限会社エフ)
[解説]諸石幸生 寺西基之
[企画・販売] エソテリック株式会社
[企画・協力] 東京電化株式会社