TANZANIA ALBINISM COLLECTIVE タンザニア・アルビニズム・コレクティヴ
ティナリウェンのプロデューサー、イアン・ブレナンがアルビノの差別に苦しむアフリカの人々と行ったソングライティングプロジェクト
TANZANIA ALBINISM COLLECTIVE タンザニア・アルビニズム・コレクティヴ
ティナリウェンのプロデューサー、イアン・ブレナンがアルビノの差別に苦しむアフリカの人々と行ったソングライティングプロジェクト
1,870円(税込)
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東アフリカ、ヴィクトリア湖に浮かぶタンザニア領の島ウケレウェ島ではアルビノ(先天性白皮症、皮膚、髪、目の色素がほとんど、またはまったくない遺伝的疾患)を持つ人々が魔法の力を伝達できると信じられ迫害され、そして「悪魔的」であるとされる。その結果、彼らは殺され(バラバラにされることも)、住む場所を追われ、常に恐怖の中で暮らしている。
2016年、プロデューサーのイアン・ブレナン(ティナリウェンのグラミー賞受賞アルバム『タシリ』や、シックス・ディグリーズが絶賛したゾンバ刑務所プロジェクトの2作品のプロデュースなどで知られる)は超満員4時間のフェリー乗車でしか行くことができないアフリカ最大の内陸島ウケレウェを訪れた。 非常に辺鄙な場所であるウケレウェ島は、歴史的に白皮症の子供たちを捨てるために人々がよくそこを訪れ、現在では白皮症を持つ多くの人たちの避難場所となっている。そこで彼は、ソングライティングのワークショップを行うためスタンディング・ヴォイス・コミュニティのメンバーと協力し彼らに、自分の経験について書き、自分の存在について他の人に理解してもらいたい事を表現するよう求めました。 しかし、地元の白皮症のコミュニティでは普段歌うことを求められた事が無く、教会の中でも歌うことを禁じられており、日常的にアイコンタクトを避け、小声で話すことはほとんどなく、ダンスに慣れていないグループ内では、大声で歌うのは難しい事であった。それは恐ろしいことではあるが、実際に子どもを残すことを選択した親たちの中には、今でもその子どもに外で他の兄弟から離れて食事をさせることを頻繁に強いている家庭があることを考えると、それほど驚くべきことではないかもしれない。
しかし少しずつ音楽が流れ始め、「私は人間だ」、「私が生まれたとき彼らは噂話した」、「人生は難しい」、「誰に逃げられる?」といった孤独のテーマが作品の中に浮かび上がった。多くの歌詞はキキレウェ語とジータ語で書かれており、どちらの方言も1964年の統一後に公式に禁止され検閲された言語だ。ブレナンのゾンバ刑務所プロジェクトのリリースと同様、タンザニア・アルビニズム・コレクティブは、タンザニアの心と魂から生まれた音楽を垣間見ることができる。
このグループは、これまでほぼ完全に過小評価され、「声がかからなかった」人々だ、出来上がったアルバムは美しく、感情的で、悲惨で、魅力的で、そして最も重要なことに、完全に「人間的」なものとなっている。東アフリカのアルビノの人たちは抑圧者たちから「白人(White)」と多く呼ばれる。コレクティブのメンバーは、それを中傷するのではなく力を与える方法でコントロールするように考え、それがアルバムタイトルの「ホワイト・アフリカン・パワー」の由来となった。
このタイトルについて、プロデューサーのブレナンは次のようにコメントしている。
「地球上で最も迫害されている集団の一つとして、タンザニアのアルビノ・コミュニティのメンバー、特に狩猟され、暴行され、毎日嫌がらせを受け、置き去りにされ、疎まれ、移住させられた人々は、 自分自身の身体的保護のために政府がこの言葉の「力」を主張するのであれば、それは否定されるべきではありません。 そして、もし皮肉を使う権利を獲得した人がいるとすれば、それは生まれたときからそのような残虐行為や村八分に耐えながらも、なんとか耐えてきた人たちだ。」
TANZANIA ALBINISM COLLECTIVE / タンザニア・アルビニズム・コレクティヴ