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米国アーカンソー州出身の6人組・Kyle Reidyを中心に2004年に結成。2005年に自身のレーベルRing Road Recordsからリリースしたデビューアルバム 『The Silence』 は、全くの無名ながらMUMのSamuli Kosminen、ALBUM LEAFのJimmy LaValleが参加し、プロデューサーに、MUMのGunnar Tynes (彼にとって最初のプロデュース作品) が務め、レコーディングはアイスランドのレイキャビクのスタジオを使い、これ以上ない最高の形でデビューを果たす。ALBUM LEAFとのツアーを行った後、フロント・マンのKyle Reidy以外のすべてのメンバーが何度か入れ替わる。
そして2007年7月、地元アーカンソー州にある小さな小屋の中で今作 『The Sound』 のレコーディングが始まる。BRIGHT EYESのヴァイオリニストAnton Patzneや、2007年のグラミーの新人部門にノミネートされた超新星IMOGEN HEAPのチェリストZoe Keathingが参加した今作は、よりメロディが明確になり、アレンジの幅も増え、前作以上に壮大で完成度の高い作品となりました。特に彼らが影響を受けたバンドであるSIGUR ROSが持つ空気を音にしたかのような雰囲気や、繊細なメロディの構築は米国のバンドとは思えないほど繊細さを持っており、そこにUSインディ的なシューゲイズ・サウンドをうまく組み合わせることで、見事彼ら独自の世界を作り上げました。
今回3曲目 「Carus」 のように女性ヴォーカルも目立つように使うことで、新たな一面を見せてくれたり、まるでMASSIVE ATTACK 『Mezzanine』 のような世界観を持つ6曲目 「Love」 などMARというバンドがどれだけ多彩な才能を持っているかを証明する究極の楽曲といえるでしょう。
ゲスト・ミュージシャン
Zoe Keating (IMOGEN HEAP) - チェロ
Anton Patzner (BRIGHT EYES) - ヴァイオリン
MAR / マー