2,200円(税込)
※5,000円(税込)以上買うと送料無料!新品でも中古品でもOK!
「僕はメジャーフォースオタクだ。そしてファイル・ネクストレべル、好きな音楽のすべてがここにあった。」
File Recordsの膨大なアーカイブからKenichiro NishiharaがJazzy解釈で選曲・再構築したミックスCD。東京のクラブミュージックを作り出したクラシックスから同時代へ繋がる名曲たちまで、Jazzの琴線に触れるダンスミュージックはジャンルを超え綿密かつ大胆に一つの世界として紡ぎだされる。Jazzy Hip Hopとは一線を画す、クラブでは体験できないDJミックスの一つのかたち。
"Jazzistic Mix" によせて
ケミカルブラザーズがまだダストブラザーズを名乗っていた頃、そしてそれは僕が渋谷宇田川町に毎日学校帰りにレコードを探しに出かけていた頃、彼らのDJのプレイリストに ”RETURN OF THE ORIGINAL ART-FORM” を見つけた。当時はまだ再発盤はなく、ややプレミアのついたオリジナル12inchを自分のクリスマスプレゼントに買った。それをきっかけにメジャーフォースのタイトルは見つけ次第すべて買う日々が始まった。
僕はメジャーフォースオタクだ。そしてファイル・ネクストレベル、好きな音楽のすべてがここにあったといっても過言ではない。
そんなファイルレコードのアーカイブを使ってミックスCDを作るという機会をいただいたことは、僕にとってはそれだけで奇跡に近い。あまりに多くの名曲の中、Jazzを感じるような曲たちを基本的なDJテクニックだけで構成していった。自分の持ち味でもある楽器のオーバーダブはおろか、今回はスクラッチさえも禁止した。オリジナルに入っている音だけを使って構成する純度を大切にしたかったからだ。
テーマや流れに合わず収録を諦めた曲の多さに愕然として、作業が進まない時さえあった。しかしメジャーフォース、ファイルレコードの音楽たちをこれ以上愛す者はいない!と断言するくらいの自分が最終的に出した回答はこんなミックス。それは奇しくもメジャーフォースに出会ったころにキャリアをスタートさせた、自分の選曲家としての基本的な態度と表現を具現化するようなものになったと感じる。
88年から現在まで時代を超えて、ジャンルを超えて歩み続けてきたレーベルとしての姿勢を感じるようなミックスになっていれば、これ以上嬉しいことはない。
そしてファイルレコードに人生を変えられた方も、またはまだ知らない方も、改めてファイルレコードの音源を掘り起こしていただければ、それこそがこのミックスの目的だ。
Kenichiro Nishihara(西原 健一郎)
◆Kenichiro Nishiharaプロフィール
作曲家・選曲家・プロデューサー・トラックメイカー音楽レーベル・プロダクション “unprivate acoustics” (アンプライベート株式会社)代表
1996年よりファッションを中心に幅広い分野の音楽で選曲・作曲・プロデュースを手掛け、自身のアルバム『Humming Jazz』、 『LIFE』と続き、2012年には3rd『Illuminus』を発表。
Folkloveシリーズや企業ブランドとのタイアップ企画、またコンピレーションへの楽曲提供やアーティストのプロデュースなど多岐にわたる作品・プロジェクトで手腕を振るっている。ピアノをフィーチャーしたジャジーでスムースなサウンドは日本国内のみならず世界的にファンを獲得し、多くの作品がヒットチャートをにぎわせている。
別名義”ESNO“(エスノ)のプロジェクトでは、ジャンルにとらわれない新たな音楽の可能性を追求し、2013年には女子高生ラッパーdaokoを迎えた最新シングル、ESNO「夕暮れパラレリズム feat.daoko」を発表。次世代HIP HOPを予感させる、淡くPOPな世界観が多方面から支持を集めている。
2013年 新レーベル『Jazcrafts』(ジャズクラフト)を自ら立ち上げ、"クラフト(工芸品)のように音楽をつくる"をコンセプトに、さらなる豊かなJazzyサウンドを今後リリース予定。
Kenichiro Nishihara
音楽レーベル Jazcrafts(ジャズクラフト)代表。1996年以来、ファッションショー、バーなどでサウンド・ディレクションにフォーカスした広い分野で楽曲制作を行う。東京コレクションやパリコレクションなどのサウンドディレクターも務める。1stアルバム「Humming Jazz」が、Billboard JAPAN Jazz Artist of the Year 2009/優秀ジャズアーティスト賞にノミネート、シーンから注目が集まる。その後、2ndアルバム「LIFE」、3rdアルバム「Illuminus」、4thアルバム「Jazzy Folklore」と立て続けにヒットするなど、「工芸品のような音楽」を作り続けており、音楽制作からアーティストのプロデュース、企業ブランドとの提携など幅広い活動を行っている。