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※ペーパースリーヴ/国内仕様・日本語帯、解説付。
ジュリアン・ラージ待望のトリオ作品!
テレキャスへの愛を込めたエレキ・サウンド
20世紀初頭から半ばの古き良きアメリカの郷愁、哀愁が作品に・・
新しい可能性が今、明らかになります!
1987年生まれ、神童と言われて2009 年、華麗にデビュー。当代のギタリストとして一目置かれる、ジュリアン・レイジの待望、全面トリオによる最新作品の登場です!
しかも、ギターはエレキ。かつ、1920 年代の古き良きカントリー・ミュージックや、スウィング・ジャズの良さにフォーカスを当てるというもの。作品は、大いに意外性に満ちたものになりました!その音像は、ジュリアン・レイジを聴き続けてきた人曰く、“ブラインド・フォールド・テストで1曲目を聴いたら、誰もが迷うのでは?”とのこと。しかし同時に、“これはいい意味で予想を裏切ってくれる痛快な作品!”です。
もちろん、ジュリアン・レイジ自身がやりたいことを形にしたのは、明らかなこと。☆レイジ曰く、作品づくりには、毎回コンセプトのようなものを打ち出したいのだとか。そして、今回は、テレキャスへの愛を込めたとのこと。その心は、60 年の歴史を経て、いつの時も“現在”“今”という時を感じさせる楽器に魅力を感じているとのこと。また、本作では、オリジナルを中心とした今までとは変わって、20 世紀の初頭から半ば、バップ以前の音楽を自分なりに表現したかったとのこと。実際レイジは、ブルックリン拠点のギタリスト/バンジョー奏者、音楽学者であるMatt Muni sti ri 氏に頼み、1920年代のメランコリックな風合いを持った曲の数々を紹介してもらって聴きこんだのだそう。シドニー・ベシェ、ジェック・ティーガーデン、ビックス・バイダーベック・・・そして、それらの楽曲に感銘を受けると共に、メランコリックな感覚がにじむメロディに忘れかけていたものを思いおこされ、自らの感性をとおして、それらの世界観を作品化したくなったのだそうです。
そして、出来あがったのは、一言でいうなら、現代的でありつつ、どこか懐かしく、ノスタルジックな感覚が同居する魅力的な音楽!ベースには、スコット・コリーとケニー・ウォルセン。このリズム・セクションは、西海岸の名クラブで、ジュリアンが、憧れのジム・ホールの公演を見た時のメンバー。そして、プロデューサーには、意外にも、あのジェシー・ハリス!ジェシー・ハリスは、ノラ・ジョーンズの<Don' t Know Why> の作曲者にして、このほど、自身でペトラ・ヘイデンとの共演作品もリリースし、プロデュース力にもキラリと光るものを感じさせますが、ここでも、作品に大きく貢献しています。ジュリアン曰く、ジェシー・ハリスは、自分の音楽の方向性を理解してくれ、的確なこだわりと、いい意味でのリミットを設けてくれたとのことですが、ここには、ジュリアンが魅惑された古き良きアメリカ~アメリカーナ~の世界のなつかしみと、洗練されたサウンドが同居。1920 年代のカントリー的な空気感が漂うM2<Perisian Rug>や、サッチモの演奏でも広く知られるW.C. ハンディのM10<Harl em Bl ues>、またミュージカルを原点とし、フランク・シナトラをはじめ、数々の歌手に歌い継がれてきたバラードM9<I'llbe Seei ng You> などスタンダードの演奏で楽しさと哀愁を表現。一方、オリジナルも秀逸。50’sの懐メロ感覚が新鮮なM7の曲名はなんと<プレスリー>。M4辺りでは、ジョン・スコフィールドとパット・メセニーがツイン・ギターで参加したマーク・ジョンソンのベース・デザイアーズ辺りを彷彿とさせたりもします。青い空、広がる平原、懐かしさと切なさ、郷愁~こうしたサウンドを聴くと、ジュリアン・レイジが、ジム・ホール~パット・メセニー、ジョン・スコフィールド、そして、ビル・フリゼールといったアーティストの系譜に連なることも鮮やかに浮かび上がります。4歳で父親からギターを与えられ、8歳でドキュメンタリー映画に出演。ゲイリー・バートン・バンドに抜擢され、フレッド・ハーシュとのデュオもライブなどで絶好調。その可能性は無尽蔵ですが、この作品によって、新たなる側面も明らかに。やはり、目が離せません!(新譜案内より)
■JULIAN LAGE(g), SCOTT COLLEY(b), KENNY WOLLESEN(ds&perc)
JULIAN LAGE / ジュリアン・ラージ