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Blue Noteからの諸作でジャズ・シーンに衝撃を与えた新主流派ピアニスト、アンドリュー・ヒルが名匠、マイケル・カスクーナのプロデュースで70年代に残した隠れ名盤が待望の復刻!
比重の重い鉱物のようなピアノは健在だが、互いの手法の違いを受け入れながら歩み寄ろうとするリー・コニッツとのデュオ『インヴィテーション』や、キース・ジャレットのクァルテットをダークにしたような『クワイエット・ドーン』などは複雑な結晶構造が以前より美しくなっている。共演者ではバリー・アルチュール(アルトシュル)のフレキシブルなドラムと夾雑物混じりのアルト、ロビン・ケニヤッタに注目だ。「60年代の怒りを爆発させたかのようなフリージャズから早く脱却しなければいけない。今こそ演奏能力に磨きをかけて美を追求する時だ**」との発言の回答がこのアルバムと言っていい。セシル・テイラーとは異なるアプローチで前衛と向き合ったピアニストだった。とかくブルーノートの諸作しか話題にならないアンドリュー・ヒルだが、そろそろ70年代以降の作品にも注目してはどうだろうか。比重の重い鉱物のようなピアノは健在だが、互いの手法の違いを受け入れながら歩み寄ろうとするリー・コニッツとのデュオ『インヴィテーション』や、キース・ジャレットのクァルテットをダークにしたような『クワイエット・ドーン』などは複雑な結晶構造が以前より美しくなっている。共演者ではバリー・アルチュール(アルトシュル)のフレキシブルなドラムと夾雑物混じりのアルト、ロビン・ケニヤッタに注目だ。「60年代の怒りを爆発させたかのようなフリージャズから早く脱却しなければいけない。今こそ演奏能力に磨きをかけて美を追求する時だ**」との発言の回答がこのアルバムと言っていい。セシル・テイラーとは異なるアプローチで前衛と向き合ったピアニストだった。とかくブルーノートの諸作しか話題にならないアンドリュー・ヒルだが、そろそろ70年代以降の作品にも注目してはどうだろうか。・・・・片岡文明(ライナーより)
■アンドリュー・ヒル(p)
リー・コニッツ(ss, as, ts)
テッド・カーソン(tp, flh, p-tp)
セシル・マクビー(b)
アート・ルイス(ds)
ロビン・ケニヤッタ(as)
スタッフォード・ジェイムス(b)
バリー・アルトシュル(ds)
ANDREW HILL / アンドリュー・ヒル