チェコ版グラミー賞の常連として高い評価を得る女性シンガーソングライター=LENKA DUSILOVAが、当時まだ新鋭の女性・ジャズ・ピアニストだったBEAETA HLAVENKOVA、 クラリネット四重奏団と組んで2008年に残した1枚で、2012年にチェコのジャズ系優良レーベル"Animal Music"がわざわざ再発したもの。いわゆる純粋なジャズとはいえないが、東欧トラッド、チェンバー・ポップなどの要素が入り混じりつつ、各楽器による繊細なアンサンブルが可憐なヴォーカルと絶妙のバランスで緊張感を保ち、全編で色彩溢れるサウンドを構築。グラスパーを軸に21世紀以降のジャズを掲示してみせた話題のムック『Jazz The New Chapter』では、後半部の肝である「WORLD JAZZ」の章でTIGRAN HAMASYANやAVISHAI COHEN, ANTONIO LOUREIROらとともに重要盤として大枠で掲載されるなど、日本でも入荷が心待ちにされていた一枚。ノラ・ジョーンズ以降の「フォークロア×ジャズ×ポップス」という新たなる潮流における大傑作として、大推薦の一枚です。
