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早くも2024年のベスト・ブラジリアン・リイシューはこれで決まり!?ギリェルミ・コウチーニョのリイシューで日の目を見ることになったアマゾン河口の都市ベレンのマイナーレーベル Erla に残された、ウルトラレアなブラジリアン・サイケEP=ジャルバス・マリス『Transas Do Futuro』が待望復刻!
ルーラ・コルテス、カチア・ヂ・フランサ、そしてあのトン・ゼー・バンドの常連でもあったというジャルバス・マリスが、1977年に録音したのがこのEPだ。フォーキーなフルートが白昼夢を思わせたかと思えば、次の瞬間には歪んだギターが鳴り響き、静寂を切り裂いていく。ローファイで奇抜、美しい瞬間が連続するかと思えば、仄暗さがふいに顔をもたげる。アンビバレントな要素を不思議と同居させる能力こそが、ジャルバスの真の能力と言えるだろう。演奏には先に述べたギリェルミ・コウチーニョも参加し、浮遊するエレピを聞かせている。
JARBAS MARIZ / ジャルバス・マリス