ワシントンD.C.出身のモデュレイションズが75年にリリースした大名盤『IT'S ROUGH OUT HERE』がノットオンLPのシングルも追加したバージョンで再CD化決定!全盛期MFSBがバックをつとめ、ゴスペル・テイストのバリトンとファルセットの絡みを中心にしたグループ・マナー全開の内容は、全てのソウル・ファンは勿論のこと、『レア・グルーヴ・ディスク・ガイド』にも掲載されたほどの全方位型アルバム。言わずもがな聖典『U.S.ブラック・ディスク・ガイド』にも取り上げられているこの作品、これは嬉しいリイシューです。
後にプロデューサー・チームとして活躍するロドニー・ブラウンとタイロン・レスターを中心に活躍したこのモデュレイションズ。この『IT'S ROUGH OUT HERE』に関してはもう多くを言う必要はないでしょう。全盛期フィリー・サウンドをバックにした内容は、スロウ、アップともにソウル・グループ史上に残さねばならない内容を誇ります。ノットオンLPの追加曲「What Good Am I」と「Your Love Has Me Locked Up」について触れると、双方共にやはりフィリー・ムードが充満した佳曲。紙ジャケットのVIVID盤に収録もされていたので、目新しさは無いかもしれませんが、他7インチ・バージョンを3曲追加した今回のリイシューが最強と言えるでしょう。いずれにせよ本編の内容だけでも充分なこのアルバム、今回が決定的なリイシューと断言してしまいます!
