ユーゴスラビア出身のフレンチ・ライブラリーの巨匠ヤンコ・ニロヴィックが73年頃に録音した傑作アルバム「Rythmes Contemporains」。高らかにかり響ドラム&パーカッションと、壮大なブラス・セクションをを施したサウンドで、世界中からリクエストの多い名盤中の名盤が再発。ジャイルズ・ピーターソンがプレイしていた4ビート・ジャズ・チューンM3「Xenos Cosmos」を筆頭に、ハイ・スピードな展開が興奮を誘うM1「Bladk on a white grround」、長尺のドラマティック・トラックM2「Underground Cession」、M4「Giant Locomotion」など、疾走感と緊迫したムードを助長するアレンジで、70年代サウンド・トラック風情を醸し出すコンテンツはすべて素晴らしい。スウィング・ジャズ、ファンク・グルーヴと縦横無尽に展開する構成もスリリングで、プログレッシヴでありながらラウンジーな煌きは、至上の欧州ジャズ・アルバムとして語られる。
