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サンドラ・コリッソ1994年リリース作。ロサリオのポピュラー音楽というコンセプトのもと、初々しくも以降の活躍を予感させる作品、楽曲/アレンジ/ヴォイス・ワークそのすべてにおいて既にアイデンティティを備え、既に完成されたサンドラの世界観を表している。親交のギタリスト:カルロス・カサッツァ(CARLOS CASAZZA)や、カルロス・アギーレなどとも関わるSSW/パーカッショニストのラウラ・スアレス(LAURA SUAREZ)との作り上げた楽曲も素晴らしい。
■SANDRA CORIZZO■
アルゼンチン第三の都市ロサリオに生まれ、唯一無二のセンスで若くしてミュージシャンとして頭角を表した女傑サンドラ・コリッソ。ヴォーカル/ピアノ/ギター/作曲とマルチな才能を発揮し、ホルヘ・ファンデルモーレ、ルーチョ・ゴンザレス、リト・ネビアといったアルゼンチン・モダン・フォルクローレやエクスペリメンタル系のアーティストから、ウーゴ・ファットルーソ、レオ・マスリアーらとも共演するなど隣国ウルグアイのシーンでも活躍の場を持つ。
美しくも一筋縄ではいかない独特の旋律を生み出すロックはスピネッタやペドロ・アスナールの女性版を想起させ、一方でアルゼンチン/ウルグアイの古謡/伝統音楽にも傾倒したサウンドも嗜むそのアーティスト性は、彼女の背景に豊かな音楽土壌があることを意味する。
SANDRA CORIZZO / サンドラ・コリッソ