ロサンゼルスを拠点とするセッション・ミュージシャン:George Kellerとのコラボレーションにより完成された本作品では、前回のソロ作『ONE』に引き続き、Ray Bennettと共に再編した10年代の再結成FLASHの流れを汲んだボーカル・オリエンテッドな正統派ハード・シンフォ~AORサウンドを展開。Colinのボーカルは流石にFLASH時代の溌剌とした歌唱とは程遠いものながら、年月/経験を積み重ねた故の渋みと枯れた味わいが染み渡る、正に円熟の領域となっており、FLASH時代からチラリと見せていた彼の捻ったポップ・センスとも見事に合致。特にアップテンポのダンサブルなビートで突き抜ける冒頭の'Running Through The Smoke'の勢いはFLASHを思わせるスピード感に溢れた秀逸な一曲!少々短めかつマニアックな代物ではありますが、ブリティッシュ・ロックファンの方々にも是非一聴していただきたい佳作です!
