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重厚すぎるクワイヤ、オーケストラ楽器によるエピック・アレンジメント、そしてあふれる出るメロディ。スウェーデンのシンフォニック・メタル・バンド、セリオンが3年ぶりに放つ新作は、バンドのエッセンスを凝縮したファンの期待に100%応える鳥肌モノの大傑作!ナイトウィッシュのマルコ・ヒエタラがゲスト・ヴォーカルで参加。
1987年、ギター・ヴォーカル担当のクリストフェル・ユンソンを中心に結成されたスウェーデンのセリオン。数本のデモをリリースした後、91年に『Of Darkness…』でアルバム・デビュー。この当時はコテコテのスウェディッシュ・デス・メタルをプレイしていたセリオンだが、やがて独自路線へと歩を進めていく。同じくスウェーデンのオーペスもデス・メタル・バンドとしてスタートし、のちに独自のプログレッシヴ・スタイルを築いていった訳だが、セリオンの場合はオーケストラやクワイヤを大胆に導入するなど、シンフォニック路線にその活路を見出した。そもそもセリオンというバンド名は、エクストリーム・メタル界に初めてオペティック・ヴォーカルやオーケストラ楽器を持ち込んだアヴァンギャルド・メタルの先駆者、スイスのケルティック・フロストのアルバム『To Mega Therion』にちなんでいる訳であるから、それも宿命だったというべきだろう。アルバムを重ねるごとにメロディの比重を高めていった彼らだが、そのシンフォニック路線確立の決定打となったのが、96年の5枚目のアルバム、『Theli』である。それ以前の作品でもソプラノ・シンガーなどが参加していたが、Nuclear Blast移籍後初のアルバムとなった『Theli』では、その規模が急拡大。10名を超える合唱隊が重厚なコーラスを聴かせる本作は、シンフォニック・メタルの金字塔となった。その後、彼らのシンフォニック路線はゴージャスさを増す一方。合唱隊だけでなく、オーケストラ楽器も大量導入した壮大すぎるアルバムをコンスタントにリリースし続け、特にヨーロッパにおいて、絶大なる人気を確立していったのだ。
前作、『ビーラヴド・アンチクライスト』から3年ぶり、この度リリースとなるニュー・アルバムが、『リヴァイアサン』である。17枚目となる本作についてクリストフェルは、「過去にやっていない、唯一残された新しいことをやった」としている。その新しいこととは、「何も新しいことをしない」こと!常に未知の領域を探索し続けて来たセリオンだが、今回初めて過去のアルバムで育んだ自分たちの長所を結集したアルバムを作ることにしたのだ。となれば、彼らのファンであれば、どんな内容なのかはすぐにわかろうというもの。そもそも「新しいことをしない」という試みは、ファンからの声に応えたものでもあるのだ。重厚なクワイヤにオーケストラ楽器によるシンフォニックなアレンジメント、そしてあふれる出るメロディ。これぞファンの要求に、バンドが100%応えた作品。聞いていて鳥肌が立つというのは、こういうアルバムのことを言うのだろう。セリオン・ファンはもちろん、ゴシック・メタル、シンフォニック・メタル、そして正統派メタルのファンも大満足の傑作だ。ナイトウィッシュのマルコ・ヒエタラがゲスト・ヴォーカルで参加。
【メンバー】
クリストフェル・ユンソン(ギター)
クリスティアン・ヴィダル(ギター)
ナーレ・ポールセン(ベース)
トマス・ヴィクストレム(ヴォーカル)
ロリ・ルイス(ヴォーカル)
※メーカー・インフォメーションより
THERION / セリオン
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