ショパン: バラード全曲、舟歌、幻想曲 (SACD)

KRYSTIAN ZIMERMAN クリスチャン・ツィメルマン

限定生産 / SACDハイブリッド盤

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レーベル
エソテリック (ESOTERIC)
国(Country)
JPN
フォーマット
SACD
規格番号
ESSG90280
通販番号
1008711369
発売日
2023年09月16日
EAN
4907034224982

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商品詳細情報

エソテリック特約店のみの限定販売
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※現在、CD等の音楽ソフトの販売元であるユニバーサルミュージック、および日本における演奏会のマネジメント会社であるジャパン・アーツでのアーティスト日本語カナ表記は「クリスチャン・ツィメルマン」であり、弊社でもそちらを踏襲していますが、当アルバムの商品説明コメントにつきましては、エソテリック株式会社より提供されたものをそのまま掲載しております。何卒ご了承ください。


一音に重み・凄みを湛え、聴く者を音楽の深みへと誘うツィマーマンのショパン。


今も聴き逃せないピアニスト、ツィマーマン
現在、世界のクラシック音楽界で最も高い評価を受けているピアニストの一人、クリスティアン・ツィマーマン(1956.12.5生まれ)。1975年のショパン国際ピアノ・コンクールで史上最年少の18歳で優勝して世界的な注目を浴び、以来第一線で活躍しています。最近では、昨年「高松宮殿下記念世界文化賞」を受賞して日本でも話題になりました。ツィマーマンは、自分が指向する完璧な演奏の実現、特に楽器を完全に自分のコントロールできるようにしておくことにこだわり、演奏に際しては自分の楽器やアクションを世界中に運搬し、さらに馴染みの調律師とともに演奏会場の特性に合わせて調整を重ねることで自己の理想とする演奏を目指すという徹底ぶりでも知られています。取り上げるレパートリーの選択や録音にも慎重で、実際に演奏会で取り上げるまでに長い時間をかけたり、録音しても発売しなかったり、LPで発売したものでもCD化を認めない場合もあります。


ショパン・コンクールの覇者による待ちに待ったバラード全集
それゆえショパン・コンクール優勝の直後から始まったツィマーマンの録音は、数こそ少ないものの、その1枚1枚が極め尽くされた聴きごたえのある名盤揃い。1980年には演奏活動を中断して自己の音楽づくりを見つめなおすことで初期のみずみずしく姿勢のよい演奏を脱し、一音一音に重み・凄みを湛えた演奏を聴かせるようになりました。1980年代半ば以降現在に至るこのツィマーマンの充実の開始を告げたのが、1987年録音のショパンのバラード全曲でした。ショパン・コンクールのライヴ録音(1975年)やポーランドで録音されたリサイタル・アルバム(1977年)、ワルツ集(1978年)、ジュリーニ指揮ロス・フィルとのピアノ協奏曲2曲(1978・79年)など、ショパン・コンクール優勝者ゆえに求められ続々と実現してきたショパン録音も見事なものではありましたが、このバラード全曲では、明敏に磨かれた音と表現に一層の深みを加え、間然とするところのない見事なピアニズムを成し遂げています。ツィマーマンはショパンの音楽を偏狭なローカリズムから完全に開放し、20世紀後半のショパン解釈史に明確な一歩を刻む名盤を生み出したのです。


感情の起伏の激しさや深さを実に克明に表出
先ごろ当シリーズでご紹介した1999年録音の2曲のピアノ協奏曲で多用された伸縮自在のテンポやダイナミックスとは異なり、このバラード全曲(および併録された舟歌と幻想曲)ではよりストレートな表現で作品の核に迫っています。ツィマーマンはバラードについて「ショパンはバラードという形式を、彼が愛国的な感情の表現のためにマズルカやポロネーズを用いたのと同じように選んだわけではありません。それにもかかわらず、バラード集には愛国的な奮闘に満ちた素晴らしい感動があります。これらの作品においては、愛国心が感情に訴えます」と語っていますが、ツィマーマンの演奏は、ショパンが作品に盛り込んだ感情の起伏の激しさや深さを実に克明に表出しながらも、決して感傷に陥らないストイシズムが貫かれています。ショパンがインスピレーションを得たミツキエヴィチの詩の内容も理解しつつも、具体的な描写性よりも音楽の構造の明晰さを解き明かすことを重視しているかのようです。実に強靭なタッチ、無尽蔵に変化するニュアンス、類稀な美音・・・いずれもツィマーマンからでしか聴き得ない独自の音楽。ショパンの最高傑作との呼び声も高い舟歌や複雑な構造を持つ幻想曲でも、同じ視点での緻密な演奏解釈が繰り広げられています。


一音一音に込められた繊細かつ大胆なニュアンス、ダイナミック・レンジの幅広さを堪能
録音は、ドイツ西部の都市ビーレフェルトにあるルドルフ=エトカー=ハレのグロッサーザール(大ホール)で行われました。ここは1928~30年にかけて建設され、ドイツの総合食品メーカーとしては最大手の「ドクター・エトカー」創業者の孫ルドルフ・アウグスト・エトカー(1916~2007)の名を冠し1930 年10 月にオープンしたホール。約3200席の客席は当初から優れた音響で知られ、第2次大戦の戦火も免れ、1955年に行われた20人の指揮者によるアンケート調査では世界のベスト10に入るとされたほどでした。録音会場としては1950年代から時折使用され、1969年にはアンタル・ドラティ指揮フィルハーモニア・フンガリカのハイドン:交響曲全集の一部(第49~72番)の収録(デッカ)が行われました。ドイツ・グラモフォンは1980年代後半に、ツィマーマンのこのアルバム(1987年)を皮切りに、ミケランジェリのドビュッシー:前奏曲第2巻(1988年)、ツィマーマンとチョン・キョンファとのR.シュトラウスとレスピーギのヴァイオリン・ソナタ(1989年)、シューベルトの即興曲集(1990年)などの録音に使っています。このアルバムでのツィマーマンの演奏は、大きな会場とは思えないほど親密なサウンドで、大き目の音像でくっきりと捉えられ、ツィマーマン自身の呼気も含め、一音一音に込められた繊細かつ大胆なニュアンス、ダイナミック・レンジの幅広さを手に取るように味わうことができます。優れたデジタル録音であるため、リマスターされるのは発売以来今回が初めてです。今回のSuper Audio CDハイブリッド化に当たっては、これまで同様、使用するマスターの選定から、最終的なDSDマスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業をおこないました。特にDSDマスタリングにあたっては、「Esoteric Mastering」を使用。 入念に調整されたESOTERICの最高級機材Master Sound Discrete DACとMaster Sound Discrete Clockを投入。またMEXCELケーブルを惜しげもなく使用することで、オリジナル・マスターの持つ情報を伸びやかなサウンドでディスク化することができました。

(エソテリック株式会社)


【収録内容】

フレデリック・ショパン(1810~1849)

[1-4] バラード(全4曲)

[1] 第1番 ト短調 作品23
[2] 第2番 ヘ長調 作品38
[3] 第3番 変イ長調 作品47
[4] 第4番 ヘ短調 作品52


[5] 舟歌 嬰ヘ長調 作品60


[6] 幻想曲 ヘ短調 作品49


【演奏者】

クリスティアン・ツィマ-マン [クリスチャン・ツィメルマン](ピアノ)


【録音】

1987年7月22日~26日、ビーレフェルト、ルドルフ=エトカー=ハレ、グロッサーザール


[初出]423 090-2(1988年)
[日本盤初出]F32G 20258(1988年10月25日)


[オリジナル・レコーディング]
 [エグゼクティヴ・プロデューサー]ハンノ・リンケ
 [レコーデイング・プロデューサー、バランス・エンジニア]ヘルムート・バーク


[Super Audio CDリマスタリング]
 [Super Audio CDリマスター]2023年6月 エソテリック・オーディオルーム、「Esoteric Mastering」システム
 [Super Audio CDプロデューサー]大間知基彰(エソテリック株式会社)
 [Super Audio CDリマスタリング・エンジニア]東野真哉(エソテリック株式会社)
 [テクニカル・マネージャー]加藤徹也(エソテリック株式会社)
 [解説]浅里公三、佐々木節夫
 [企画・販売]エソテリック株式会社
 [企画・協力] 東京電化株式会社