★ 64 年パリ生まれのハーモニカ奏者Olivier Ker Ourioの2014 年録音作品。 ★メディアから“トゥーツ・シールマンスの唯一の後継者”との評判を得たこともあり、2001 年の作品『A Ride with the Wind』では、実際にトゥーツ本人と共演も果たしてもいるOurio ですが、本作品にも、その後継者たるもののの世界があります。 ★アルバム全体から感じるのは、ズバリ、ジャコ・パストリアスのワード・オブ・マウス・ビッグ・バンド。スティール・パンはいませんが、カラフルな管楽器の響き、エレキ・ベースのグルーヴ、曲の構成やアレンジは、ワード・オブ・マウスの音楽世界そのもの。そのワード・オブ・マウスのバンドでゲストに迎えられ、大フィーチュアされたハーモニカ奏者こそ、トゥーツ・シールマンスであったわけで、おそらくは、そのトゥーツへのオマージュ、憧れがここに結実したように見えます。 ★時折のぞくノスタルジックな感覚にも、繊細なトゥーツの演奏を思わせ、アーティストの強い憧れを感じる演奏。パリ・ジャズ・フェスティヴァルでのライブ録音で、シルヴァイン・リュックも3曲ゲスト参加しています。(新譜案内より)
