クラシックの真実は大作曲家の「自筆譜」にあり!

YOKO NAKAMURA (COMPOSER) 中村洋子(作曲)

バッハ、ショパンの自筆譜をアナリーゼすれば、曲の構造、演奏法までも分かる

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レーベル
DU BOOKS
国(Country)
JPN
フォーマット
BOOK
規格番号
DUBK134
通販番号
1006948955
発売日
2016年02月05日
EAN
9784907583774
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商品詳細情報

音大生の99%は、基本的な「和声」「対位法」を理解できていない。
☞ それは西洋クラシックの基礎であるバッハを本当に学んでいないからです。
 
ヤマハ
ピアノの本」(2016年5月号)にて、『クラシックの真実は大作曲家の「自筆譜」にあり!』の書評が掲載されました!評者は小沼純一さんです。
夕刊フジ(2016.3.23)にて紹介されました!
レコード芸術」(2016年4月号)にて、書評が掲載されました!評者は西村祐さんです。
日本経済新聞(2016.3.13)読書面に、紹介記事が掲載されました!
ぶらあぼ」(2016年4月号)にて紹介されました!
月刊「
ミュージシャン
」(2016年4月号)にて紹介されました!

ピアノの先生方、クラシック愛好家、音大生に
大好評の中村洋子・アナリーゼ講座(人気ブログ「音楽の大福帳」)を補筆、
歴史的名演奏のCD解説も収録。

<主な内容>
chapter 1
「エリーゼのために」の7小節目「ミ ド シ」は誤り、「レ ド シ」が正しい
「Für Elise エリーゼのために」がなぜ名曲なのか&ケンプの名演
「エリーゼのために」手書き草稿は、声部ごとに符尾の方向を変えている
ベートーヴェンの自筆譜は、指摘されているように乱雑なのでしょうか?
芭蕉の「 奥の細道」自筆は、Bachの自筆譜に通じる

chapter 2
そもそも「和声」とはどういうものでしょうか?
対位法とはどういうものでしょうか
一生忘れない暗譜の方法
ソルフェージュ=音楽家にとって大事な、土台のような訓練
絶対音感について
Bachのコラールこそが、和声を学ぶ最良の教科書

chapter 3
《浅田真央&キムヨナさんへの感想》が、東京新聞「こちら特報部」に掲載
ラフマニノフ「鐘」の特徴は「ロシアの半音階」、その源泉はブラームスにあり
ラフマニノフの歌曲「ヴォカリーズ」Op.34-14の原調は、嬰ハ短調
ヴィシネフスカヤ「チェチェンへ」を見る
《浅田真央さんへの感想》に驚くほどの反応
レンブラント、ルターの肖像画と二枚のフェルメールを見る

chapter 4
バッハ「無伴奏チェロ組曲全6曲」の調性がもつ本当の意味
バッハ「無伴奏チェロ組曲全六曲」の白眉「5番」のサラバンドを分析する
Bachの原曲を移調し、音を加えることは、Bachの世界の破壊
バッハ・インヴェンション第1番の「3連符」がもつ重い意味
平均律第2巻「12番 f-Moll」を例に、バッハの和声を見てみましょう。
平均律2巻4、5、12番はバッハ自筆譜が行方不明
世界で通用した唯一のリート歌手中山悌一先生
中山悌一先生と、シューベルトの歌曲「春に」「盲目の少年」
中山靖子先生の「リート」に中山悌一先生の「ピアノ」、忘れ得ない体験

chapter 5
ショパン・ナショナル・エディション(エキエル版)は、本当に原典版か?
ショパン「ÉtudeエチュードOp.25-1」の自筆譜とエキエル版との相違点
ドビュッシー校訂「Chopin Étude」は、本当に素晴らしい。
ChopinのPolonaise-Fantasie 幻想ポロネーズを、自筆譜から読み込む
作曲家の「自筆譜」について
「森繁 久彌」さん、「萩原朔太郎」の「純情小曲集」、そして「西洋音楽」

chapter 6
「エクスタシーの連続が現代のクラシック音楽」と、アファナシエフの批判
Ugorskiウゴルスキについての、Afanassievの貴重な証言
聴衆に媚びる演奏家と、演奏家に媚びを要求する聴衆
質の高い聴衆となるためには、連弾などで自ら勉強を
アファナシエフの続き、限りない優しさがにじみ出るシェルヘン指揮「フーガの 技法」。
深く失望したアファナシエフのBeethovenピアノソナタ演奏
“現代のBeethoven” を批判する資格がありや&Kripsの見事なTchaikovsky

chapter 7
モーツァルト「きらきら星変奏曲」の自筆譜実物を見る
モーツァルトはバッハの4声フーガを弦楽四重奏に編曲して勉強。
Mozartピアノソナタの源泉もBachにあり
モーツァルトKV331の自筆譜見つかる、エレガントではなく劇的な音楽だった
岡本文弥さん百歳の演奏会、生涯忘れ得ぬ感動
新春 能狂言 山本東次郎 能 バッハ

chapter 8
シューマンの音楽評論、音楽の本質を珠玉の言葉で表現
「子供のためのアルバム」は、シューマンの「インヴェンション」
シューマン「予言の鳥」の自筆譜から、どう演奏すべきかが見事に分かる
ベルガマスク組曲は「調性崩壊の音楽」の一里塚
ドビュッシー「子供の領分」は、どこの出版社の何版を使うべきか
エリック・ハイドシェックの「Brahms Op.118」ピアノ・レッスン
私の“道標” ともいえる塗師・山本英明さんが、逝去されました

chapter 9
Beethovenのピアノソナタに見る調性の性格について
リフシッツによるシェーンベルク、ヴェーベルン・ピアノ作品の名演
ヴィルヘルム・ケンプ85歳、最後のコンサートと彼の言葉
Woody Allen ウッディ・アレンの映画「Midnight in Paris」を見る
世紀の名チェリスト ピアティゴルスキー、シューマンの「チェロ協奏曲」
伝統文化の粋、名古屋「亀末廣」が突然閉店、なんと悲しいことでしょう
フルトヴェングラーの記念碑的なMatthäus-Passionマタイ受難曲の指揮
マネ「笛を吹く少年 Le Joueur de fifre」は三角のcomposition、バッハに似る


デザイン:高橋力、北村卓也(m.b.llc)


<正誤表>
本書2016年3月1日発行の初版に、
下記の通り、誤記がありましたので訂正いたします。

P14の3行目
誤:H¹ → 正:H

P16
正しい譜面は下記になります。


P25の12行目
誤:4分の4拍子ですが

正:2分の2拍子ですが

P55 下から5行目
誤:b¹ → 正:b

P124 13行目
誤:引き比べ → 正:弾き比べ

P204 7行目
誤:祈り → 折り

P212 3行目の小見出し
誤:彼が批判していたようなピアニストの~

正:彼が批判していたようなピアニストに~

P234 6行目
誤:メランコリックな翳を落

正:メランコリックな翳を落とすのです。