Mike KrolはMerge Recordsからのデビュー作となる2015年のアルバム『Turkey』で大半のリスナーに紹介された。その当時、『Turkey』が実は三枚目のアルバムであるということを知る者はほとんどいなかったが、実際には既に2枚のアルバムをKrolは自主リリースしていた。
Merge Recordsは『Mike Krol Is Never Dead: The First Two Records』としてこの2枚のアルバムをリイシューする。『I Hate Jazz』と『Trust Fund』は、デジタルのみでリリースされていたレア・トラックスを収録したディスクと共に、日の目を見ることとなった。
『I Hate Jazz』は2011年にリリースされた。Krolのクラシックである「Fifteen Minutes」や「Like a Star」が収録され、当時は僅か500枚のプレスで興味を示した人達に無料で配られていた。続く2013年の『Trust Fund』も500枚のプレスで、こちらもツアーでの販売で瞬く間にソールド・アウトしてしまった。
Mike Krolは米ロサンゼルスをベースに活動するミュージシャン、デザイナーだ。Counter Counter Cultureより2011年にデビュー・アルバム『I Hate Jazz』をリリース。2013年のセカンド・アルバム『Trust Fund』リリース後、Merge Recordsと契約。2015年にサード・アルバム『Turkey』をリリースした。16トラックでアナログ・レコーディングされ、ミックスまで含め僅か4日間で完成した『Turkey』は、キャッチーなメロディをもったガレージ・ポップで、大きな話題となった。2019年1月には4枚目のアルバム『Power Chords』をリリース。Neil Youngが『Harvest』をレコーディングしたことでも知られるナッシュビルのQuad Studiosで、Mike McCarthy(Spoon、Trail of Dead)によりレコーディングされたこの作品はPitchfork等から高い評価を得た。