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アルゼンチンの電子音楽作家ホラシオ・ヴァギオーニがCrampsのNova Musichaシリーズに残した代表作。
ヴァギオーニは、65年にコルドバ実験音楽センターの設立に協力、ブラジルのジョルジュ・アンツネスと並び南米の実験音楽の代表的作家である。66年からヴァギオーニはアメリカ、欧州に行きジョン・ケージ、アレア等と交流を深め、その後71年にマドリッドで本作 「歌う機械」 を制作している。
70年代のコンピューター・ミュージックは途上の中にあるとは言え、アルベルト・ブリュンの 「ソウダスト」、ローリー・シュピーゲルのGROOVEシステム、NHK電子音楽スタジオの図形波音発生装置フォトフォーマなどなど、コンピューターの特性を生かしたユニークな作品が数多く登場した時期。そう言ったコンピューター時代の先駆けとなったのがヴァギオーニの 「歌う機械」 であり、シーケンスから発音に至るまでコンピューターで制御した最初期の作品といえる。
「歌う機械」 の規則正しい高速シーケンスと無機質な音色は実験音楽の範疇ではあるがモダンな響きが印象深い。一方、「エンディング」 はミニ・モーグ3台を使った現代的なサウンドが特徴的。温か味のあるモーグ・サウンドとフィルター・ワークはとことんドラッギー。時代はサイケデリック文化真っ只中、クラウト・ロック勢からの影響も感じられる実験音楽流アシッド・テクノに仕上がっている。
HORACIO VAGGIONE / ホラシオ・ヴァギオーニ