限定生産 / SACDハイブリッド盤
限定生産 / SACDハイブリッド盤
3,972円(税込)
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ESOTERIC特約店のみの限定販売
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※制作元完売の際は何卒ご容赦ください。
仰ぎ見るような壮大さ ! バイエルン放送響の弦楽セクションから暖かく重厚な響きを引き出す名匠デイヴィスの手腕が刻印された名盤。
あの「ベートーヴェン序曲集」に匹敵する名録音、ついにハイブリッドディスク化。
2018年3月・2タイトル発売
コリン・デイヴィス チャイコフスキー&ドヴォルザーク 弦楽セレナード 品番:ESSD90179 | チョン・キョンファ シベリウス&ブルッフ ヴァイオリン協奏曲、ほか ※オリジナルジャケット画像を使用していますが、 チャイコフスキーの協奏曲は収録されて おりません。何卒ご了承ください。 品番:ESSD90180 |
■ESOTERIC ならではのこだわりの Super Audio CD ハイブリッド・ソフト
オリジナル・マスター・サウンドへの飽くことなきこだわりと、Super Audio CD ハイブリッド化による圧倒的な音質向上で確固たる評価をいただいている ESOTERIC名盤復刻シリーズ。発売以来 LP 時代を通じて決定的名盤と評価され、CD時代になった現代にいたるまで、カタログから消えたことのない名盤を高音質マスターから DSDマスタリングし、世界初の Super Audio CD ハイブリッド化を数多く実現してきました。
ドイツの名門バイエルン放送響では、すでにクーベリック指揮の「モーツァルト:交響曲集」、 ドヴォルザーク:スラヴ舞曲全曲」、「ウェーバー:魔弾の射手」という 3枚の名盤をリリースし、ご好評をいただいてまいりました。
今回はそのクーベリックの後任として同響に着任したコリン・デイヴィス指揮による 1986/87年録音の「チャイコフスキー&ドヴォルザーク:弦楽セレナード」を世界で初めて Super Audio CD ハイブリッド化いたします。
■レコード・ファンにもお馴染のコリン・デイヴィス
イギリスの指揮者コリン・デイヴィス(1927.9.25-2013.4.14)といえば、1960年代のアナログ全盛期からフィリップス・ レーベルの看板指揮者として、ベルリオーズのオペラ・声楽曲・管弦楽曲、そしてモーツァルトのオペラの高水準の録音を網羅的に手掛けたことで日本の音楽ファンにもおなじみの存在でした。
イギリス人らしい気品と節度ある解釈と、その雄弁な指揮ぶりに表されていたともいえる燃えたぎる情熱の高揚とを極めて高度な次元で併存させた演奏は、ベルリオーズの溢れんばかりの才気や古典としてのモーツァルトの格調の高さをダイレクトに伝えてくれるものでした。
グリュミオーやヘブラーとの協奏曲録音での巧みな伴奏でも個性を発揮し、1970年代には首席客演指揮者を務めたボストン響(シューベルトのザ・グレイト、シベリウスの交響曲全集、ムソ ルグスキー「展覧会の絵」)、そしてアムステルダム・コンセルトヘボウ管(ハイドン、ドヴォルザークの交響曲集、ストラヴィンスキーの三大バレエ)との名盤を連発し、レコード・ファンを大いに喜ばせたのでした。
■デイヴィス真の円熟を刻み込んだバイエルン放送響時代
そんなコリン・デイヴィスが 1983年に 56歳でバイエルン放送交響楽団の首席指揮者に就任した時、 それまでドイツのオーケストラとの録音が少なかったこともあって、周囲を驚かせつつも大きな注目を集めることになりました。
クーベリックがこの地位を退任し、その後任に予定されていたキリル・コンドラシンも急逝したことで、それまでこのオーケストラと良好な関係を保っていたデイヴィスに急遽白羽の矢が 立てられることになったのです。そしてデイヴィスが文字通り真の円熟期を迎えるのがこのバイエルン放送響時代でもありました。
フィリップス・レーベルへの録音は継続しながらも、新興のドイツORFEO のほか、CBSと RCAというアメリカの老舗名門レーベルとの契約も結び、シンフォニーからオペラにいたるまで、それまでのデイヴィスが録音してこなかった曲目を中心に、極めて充実したディスコグラフィ を築き上げることになりました(並行してドレスデン・シュターツカペレ、ロンドン交響楽団との録音も行 なわれました)。
デイヴィスの音楽作りも著しく深みを増し、陰影を加え、そして何よりも際立ったのは、ドイツ人の指揮者以上に遅く重厚なテンポと厚みのある響きで作品をスケール大きく構築していく手腕でした。
バイエルン放送響も、クーベリック時代には聴かれなかった、熟した濃密な響きを獲得し、クレンペラーの雄大さとボールトのノーブルさが綯い交ぜになったようなその演奏は、まさに巨匠コリン・デ イヴィスの到来を告げるものでした。
■あの名録音「ベートーヴェン:序曲集」と同一スタッフによる録音
デイヴィスとバイエルン放送響の録音といえば、1985年録音の「ベートーヴェン:序曲集」が日本のオーディオファイル・ファンのレファレンス・ディスクとして高く評価されていますが、この「チャイコフス キー&ドヴォルザーク:弦楽セレナード」はその翌年と翌々年に、全く同じ会場(このアルバムにクレジットはないものの、ヘルクレスザールと思われます)、録音スタッフ(ヴォルフラウム・グラウル、マル ティン・ヴェーア)で収録されたものです。
このころのバイエルン放送響のさまざまな録音が、レーベルは違えども、ほぼ同一の優れたサウンドとイメージを保持しているのは、録音自体がバイエルン放送局 との共同制作で行なわれたため、録音に携わったスタッフが録音会場の音響特性やオーケストラの響きを知り尽くした放送局のプロデューサーとエンジニアだったことが大きな要因といえるでしょう。
プロデューサーのヴォルフラウム・グラウルは 1951年ライプツィヒ生まれで、1978年から 2014年までバイエルン放送局の音楽プロデューサーを務めていました。ベルリン芸術大学でトーンマイスターのみならず指揮も学び、現在では指揮者としても活動している才人で、同放送局の名プロデューサーとして著名なヴィルヘルム・マイスターらと並び多数の録音をプロデュースしています(放送局の枠外のプロ デュースも多数手掛けています)。
マルティン・ヴェーアも同放送局のエンジニアとしてバイロイト音楽祭のバイエルン放送交響楽団の生中継などを手掛け幅広く活躍していたエンジニアです。
■最高の状態での Super Audio CD ハイブリッド化が実現
録音は1950年代からミュンヘンの録音会場 として使われ、その優れた音響で知られるヘルクレスザールで行なわれました。1986年に ガスタイク・フィルハーモニーが出来るまではバイエルン放送響の定期演奏会もすべてここで開催されており、フィルハーモニーにメインの演奏会場を移した現在でも同響はこのホールでのコンサート・シリーズを開催してい ます。
1,800人以上を収容できる典型的なシューボックス形式のホールで、細部をマスクしすぎない適度な残響感、高域から低域までバランスのとれた響きの 2点で、録音には最適であり、このアルバムでも、デイヴィスが バイエルン放送響から紡ぎ出す厚みのある 弦楽合奏のぬくもりや質感の高さが潤いのある響きとともに見事に捉えられています。
音楽の流れが決して途切れず、また決して刺激的にならない、文字通り「完熟」のサウンドが、心技一体となったこの コンビの蜜月ぶりを伝えています。もともとデジタル収録であったため、初出以来一度もリマスターは行 なわれることがなく、今回の Super Audio CD ハイブリッド化がほぼ 30年ぶりのリマスターとなります。 Super Audio CD ハイブリッド化に当たっては、これまで同様、使用するマスターテープの選定から最終的な DSD マスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業が行われています。特に DSD マスタ リングにあたっては、DA コンバーターとルビジウムクロックジェネレーターに、入念に調整された ESOTERICの最高級機材を投入、またMEXCELケーブルを惜しげもなく使用することで、オリジナル・ マスターの持つ情報を余すところなくディスク化することができました。 (資料提供:エソテリック株式会社)
【演奏者】
バイエルン放送交響楽団
指揮:サー・コリン・デイヴィス
【録音】
1986年10月15-16日 [1]
1987年1月5-8日 [2] 以上、ミュンヘン
[初出]422 031-2 (1988年)
[日本盤初出]32CD811(1988 年 4 月 25 日)
[オリジナル・レコーディング]
プロデューサー:ヴォルフラウム・グラウル
バランス・エンジニア:マルティン・ヴェーア
[Super Audio CD プロデューサー]大間知基彰(エソテリック株式会社)
[Super Audio CD リマスタリング・エンジニア]杉本一家(JVC マスタリングセンター(代官山スタジオ))
[Super Audio CD オーサリング]藤田厚夫(有限会社エフ)
[解説]諸石幸生 歌崎和彦
[企画・販売]エソテリック株式会社
[企画・協力]東京電化株式会社
COLIN DAVIS / コリン・デイヴィス
イギリスの指揮者(1929-2013)