SCHOENBERG: MOSES UND ARON (2CD)

HANS ROSBAUD ハンス・ロスバウト

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レーベル
SONY CLASSICAL
国(Country)
EU
フォーマット
CD
組数
2
規格番号
88985397972
通販番号
DFN161215-21
発売日
2017年01月13日
EAN
0889853979721
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商品詳細情報

ハンス・ロスバウト/シェーンベルク:歌劇「モーゼとアロン」シェーンベルク最大の問題作「モーゼとアロン」世界初演時の緊迫感あふれるライヴ。20世紀の初演魔ロスバウドの怜悧な棒捌きが冴えわたる空前の演奏、オリジナル・マスターからついに世界初CD化。十二音技法を用いて1930年~32年にかけて作曲されたオペラ「モーゼとアロン」。本来は全3幕の予定でしたが、第3幕は台本が書かれたのみでオペラとしては未完。第2幕までは完全にオーケストレーションが施されています。当録音はシェーンベルク最大の問題作であり演奏至難なことで知られていた「モーゼとアロン」の世界初演時の貴重なライヴ・レコーディング。世界中のファンから待ち望まれた世界初CD化です。これは現代音楽の権威として知られ、生涯に173作品の世界初演を成し遂げたオーストリア出身の名匠ハンス・ロスバウト(1895-1962)による最大の録音遺産でもあります。第2次大戦後のドイツではシェーンベルク作品の復活上演がなされるようになり、1951年夏、ダルムシュタットの「国際現代音楽夏季講習」において、ようやくこの未完のオペラの第2幕第3場「金の仔牛のロンド」がシェルヘン指揮によって初演されました(その成功を伝える電報をロザンゼルスの病床で受け取った作曲家は2週間後に死去)。戦前からシェーンベルクのオーケストラ曲を積極的に取り上げ、1950年代にはシェーンベルクのエキスパートとなっていたロスバウドも、この「金の仔牛のロンド」を2年後のベルリン芸術週間で、ベルリン・フィルを指揮して取り上げています。そしてついに、当時現代音楽の強力なプロモーターであったハンブルクの北西ドイツ放送(NWDR)が演奏会形式による世界初演を決定し、シェルヘンらの協力によって楽譜の作成も行なわれ、歌手の選定も行なわれました。しかし初演を指揮することになっていたハンス・シュミット=イッセルシュテットは公演の1週間になって事故で倒れ、急遽ロスバウドに指揮が要請されたのでした。ロスバウドは1週間でこの難曲のスコアを頭に入れ、リハーサルで演奏者をまとめ上げ、世界初演を大成功に導いたのでした。公演の模様は放送でヨーロッパ各地に届けられ、この作品の意義を伝えることに貢献したのでした。初演に立ち会ったシェーンベルクの未亡人ゲルトルードは演奏に感激し、ロスバウドに亡夫の指揮棒をプレゼントしたほどでした。そしてその3年後の1957年6月6日にはチューリヒ歌劇場で舞台上演による初演もロスバウドが指揮しています。1954年のハンブルクでの世界初演のライヴ・レコーディングをそのままLP化した当盤は、チューリヒ歌劇場で舞台上演による初演が行なわれたのと同じ1957年に、コロンビア・レコードからLP3枚組で発売されました(K3L-241)。日本では1970年にシェーンベルク全集の一環としてLPで発売されています(SONC15055~7)が、これまで全曲がCD化されたことはありません。語り役のモーゼはグラーツ出身のバス歌手、ハンス・ヘルベルト・フィードラーで、3年後のチューリヒの舞台上演でも同役を歌っています。アロン役のヘルムート・クレーブスはベルリン・ドイツ・オペラで長年活躍しバッハの受難曲やカンタータの録音でも知られるテノール。この2人の主役を中心によくまとめられた歌手陣、ロスバウドの研ぎ澄まされた怜悧な指揮によって、この作品の独自の価値が余すところなく表現し尽くされている点が聞きものです。この「モーゼとアロン」は、ベルクの「ヴォツエック」(ミトロプーロス指揮)、「ルル」(ヘフナー指揮)、ストラヴィンスキー「エディプス王」、「放蕩者のなりゆき」(ストラヴィンスキー指揮)などの20世紀の大作オペラの録音をLP初期に既に発売していたコロンビア・レコードの矜持を示す歴史的名盤ともいえましょう。世界初CD化、オリジナル・マスターテープより24bit/192kHzリマスター。なお、ブックレットは欧文による簡単なあらすじのみで、歌詞・対訳は付いておりません。あらかじめご了承ください。 (資料提供:ソニーミュージック)【収録予定曲】シェーンベルク:歌劇「モーゼとアロン」(全曲)【演奏】ハンス・ヘルベルト・フィードラー(語り/モーゼ)、ヘルムート・クレープス(テノール/アロン)、イロナ・シュタイングルーバー=ヴィルトガンス(ソプラノ/少女)、ウルズラ・ツォッレンコプス(メッゾ・ソプラノ/病める女)、ヘルムート・クレッチュマー(テノール/若い男、裸の若者)、ホルスト・ギュンター(バリトン/一人の男)、ヘルマン・リート(バリトン/エフライムの徒、祭司)、ドロテア・フェルスター=ゲオルギ(ソプラノ)、カルラ・マリア・フェッファー=デューリング(メッゾ・ソプラノ)、アンナ・マリー・タム(メッゾ・ソプラノ)、シャルロッテ・ベクテ(コントラルト)(以上、4人の裸体の処女)、ドロテア・フェルツター=ゲオルギ(ソプラノ)、マリア・ヒューガー(メッゾ・ソプラノ)、ウルズラ・ツォッレンコプス(メッゾ・ソプラノ)、ハルトヴィヒ・シュトゥクマン(テノール)、ホルスト・シェルマン(バス)、エルネスト=マックス・リュール(バス)(以上、6つの声[オーケストラの中から])、ハンブルク音楽大学合唱団(合唱指揮:アドルフ・デーテル)(燃える荊の繁みの声)、北西ドイツ放送合唱団(合唱指揮:マックス・トゥーン、オットー・フランツェ)、ケルン放送合唱団(合唱指揮:ベルンハルト・ツィンマーマン、オットー・マイアー)、ハンス・ロスバウト(指揮)北西ドイツ放送交響楽団* (*初出LP[および当CD]では、当時の名称を反映して、「北ドイツ放送管弦楽団Orchestra of the Norddeutscher Rundfunk」と表記されています)【録音】1954年3月12日、ハンブルクでの演奏会形式による世界初演のライヴ・レコーディング(モノラル)