JOE DAVIDIANが少し話題だ。まず最新作の『SILENT FIRE』が入荷。どこかヨーロッパ風フリー系なジャケであったが違った。ピアノ・ファンを惹き付けた。その後、彼の旧作2枚が入荷した。これは彼のデビュー作ということだ。ボクは長い「NARDIS」の次の曲オリジナル「THINGS CHANGE」に言いようのない親しみを感じている。どこか懐かしいようなメロディーの虜だ。3曲目のオリジナル「CONE」も静寂な少々美メロ。メセニーの「JAMES」なんかを選曲するところが、JOE DAVIDIANなのかもしれないと思う。悪くない。JOHNNY MERCERの「EMILY」を採用するセンスもJOEなのだろう。躍動する小気味良いピアノは、あのシャフラノフを彷彿させる軽快なものだ。4曲目「TONES FOR JOAN'S BONES」で参加するGEORGE VOLANDのヴァルブ・トロンボーンも良いアクセント。9曲目ではペット、アルトなども加わりJOEの音楽観を垣間見せてくれる。全体を貫く、徹底したマイナー感が魅力的。
