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GARY WILSON音源も手がけたFEEDING TUBE RECORDSの分派新興レーベルONE KIND FAVORからリマスター&オリジナルアートワーク&本人ライナーでオフィシャル・アナログ・リイシュー!!

60's-70'sサイケ/自主盤マニアには言わずもがなの馬鹿レア・ローファイアシッドSSW名盤として知られる当時唯一作『ATTIC DEMONSTRATION(=屋根裏デモ)』を76年に500枚のみ残して消えたニュージャージーのカルト素人ソングライター兼ただのトラックドライバー(当時)、KENNETH HIGNEY。

そもそもアーティスト志向ではなくライター志向だったというKENNETHですが、元々はタイトルどおり本人の作品として発表するつもりではなくあくまで関係者に自作曲を売り込むためのデモテープ代わりとして製作したという一発録りアナログ(カセットをダビングしまくるより楽だと思ったから、だそう)が、結果あまりにもひどい出来栄えだった為に奇跡の珍盤として世紀をまたぎいつしか奇人のように扱われてきた悲しくも純粋なおじさんです。

今やうん千ドルはするという本作1STで聴こえるのは、ハチャメチャな演奏に乗る勢い任せのスクリーミングDIYハードロックからプロトNWパンクよろしくビヨンビョンいう妙な電子音、、をバックにたち現れるSIMON FINNを凌駕する狂気と不安定なMAYO THOMPSON的ヨレ声、はたまたJANDEKがSWELL MAPSをバックにJAD FAIRとフリーフォームなサイケデリック・ロックンロールをぶちかましたら、、なんて妄想そのままのファジーでファズバズな自由な空気。。GORDON GAINESをはじめとするお友達による基本ガタガタの演奏に、KENNETH本人の基本ダルダルなお言葉がこだまするアウトサイダー的音世界。これでよく他人に歌ってもらおうと思ったよね。。

70年代当時「メロディーを忘れたNEIL YOUNG」と評されたのも納得の最高盤です。



ちなみにその後09年に復活2ND、11年に追い討ちの3RDを発表と精力的に活動していたりして要チェック。