【LATIN】サババ・ファイヴ・アンド・ユリカ『Kokoro - こころ』中東のサイケデリック・ファンクと日本語歌謡を融合させた異色の傑作!

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2024.05.14

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ディスクユニオン LATIN / BRAZIL




中東のサイケデリック・ファンクと日本語歌謡を融合させた異色の傑作!

中東のサイケデリック・ファンク、ディスコ・グルーヴを融合させる革新的なスタイルで知られるバンド、サババ・ファイヴ。彼らが新たなパートナーとして見つけたのが、日本人シンガーでベリーダンサーのユリカ・ハナシマだ。これまで発表したシングルはどれも話題を集め、それらに新曲を加えた8曲入りのフルアルバムがいよいよ完成。本作、『Kokoro - こころ』(2024)は、サイケデリック・ファンク・グルーヴの上にユリカ・ハナシマの歌謡曲的なメロディーの歌声をのせた異色の傑作だ。

オープニングの "Empty Hands "は、「すべてを手に入れることができるのは何も手にしていないときだ」というユリカ・ハナシマの持論を追求した曲で、アフロビートにインスパイアされたグルーヴとアミール・サドット(Ba.)によるほろ苦いベースラインの上で、エイタン・ドラブキン(Key.)のヒプノティックなサウンドの鍵盤が鳴り響く。A面でドラマーとして参加しているラァズ・マンは、Mr.Bongoからの新作も記憶に新しいProject Geminiのスタジオ・ミュージシャンとしても知られている人物だ。

アルバムのハイライトはB面。カッティング・ギターの上でサイケデリックなキーボードが鳴り響く「東京ミッドタウン」、そしてミニマルなリフのベースラインに踊り出さずにはいられないバンド最大のヒット曲「ナスヌーサ」。これらのキラーチューンを収録した『Kokoro - こころ』はまさに傑作。ユリカ・ハナシマの妖しげなヴォーカルがサババ・ファイヴの中毒的なグルーヴに乗る独自のスタイルは、全編を通して抗しがたい絶対的な魅力を放っている。本作はユリカ・ハナシマ、サババ・ファイヴの両名の音楽キャリアにおける重要なマイルストーンだ。

クルアンビン、グラス・ビームス、イン・イン、アルトゥン・ギュン、アリといった、現在世界中のフェスを熱狂させているエキゾチック・サイケデリック・ファンク・バンドたちのファンに大推薦!!