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文化人のサロンとして知られる「キャンティ」創業者の川添浩史は1934年に21歳でパリへ渡り、モンパルナスを拠点に国際感覚を身につけた。
本書にはパリで川添と親交のあった若き日のロバート・キャパや岡本太郎、坂倉準三、原智恵子をはじめ、ジャン・コクトー、ポール・ヴァレリー、オーギュスト・ペレ、ジャンゴ・ラインハルト、ゲルダ・タロー、藤田嗣治、仲小路彰、三浦環、吾妻徳穂といった国内外の著名人が数多く登場する。
日本の文化を世界へ。キャンティで川添の薫陶を受けた村井邦彦は夢のバトンを託された。伝説のレコード会社「アルファレコード」を旗揚げした村井は、荒井由実や赤い鳥など優れたアーティストを世に送り出す。そして、ついにアルファから世界に羽ばたく存在が登場する。それがYMOだ。川添はモンパルナスで何を学び、後の世代に何を託したのか。作曲家でプロデューサーの村井邦彦が日本経済新聞社編集委員の吉田俊宏とともに、多くの資料と証言に基づきながら、大胆な創作を交えてつづったヒストリカル・フィクション。
細野晴臣(YMO)コメント
「この出会いなくして、YMOの成功はなかった。キャンティは日本のカルチャーの核心だった」
村井邦彦:作曲家、編曲家、プロデューサー。米国ロサンゼルス在住。1945年東京生まれ。 慶應義塾大学卒。69年に音楽出版社アルファミュージック、77年にレコード会社アルファレコードを設立し、赤い鳥、荒井由実、吉田美奈子、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)などを世に送り出した。代表作に「翼をください」「虹と雪のバラード」(札幌オリンピックの歌)など。著書に「村井邦彦のLA日記」がある。
吉田俊宏:日本経済新聞社編集委員。1963年長崎市生まれ。神奈川県平塚市育ち。早稲田大学卒。86年日本経済新聞社入社。奈良支局長、文化部紙面担当部長などを経て、2012年から現職。長年にわたってポピュラー音楽を中心に文化、芸術全般を取材している。
村井邦彦、吉田俊宏
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モンパルナス1934
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