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THE WHO/Tanglewood Music Center 1970
ザ・フーがロック・オペラという作風を確立した名作『Tommy』の全曲を演奏するツアーを行っていた1970年の、『ライヴ・アット・リーズ』と後に発掘された『ワイト島ライヴ1970』という2つのライヴ盤の間の時期に行われた、アメリカ・マサチューセッツ州レノックス、タングルウッド・ミュージック・センター公演の音源をリリース!
このツアーからのライヴ作品はオフィシャルでもいくつかリリースされているものの、機材トラブルがあったり、演奏が荒っぽくなっていたりと、いろいろケチが付きがちだった。そんな中でも演奏面で非常に充実していると言われている公演の録音であり、音質も申し分なく、非常に躍動感のある、パワフルかつスリリングな演奏が楽しめる。ファンならば確実に押さえておくべき内容と言える。
1970年5月にリリースされた『ライヴ・アット・リーズ』は、これまでのスタジオ作品では表現しきれていなかったザ・フーというバンドの、荒々しくパワフルでタフなライヴ・バンドという側面が初めて伝えられた作品だった。このタングルウッド公演は、それがリリースされて約2ヶ月後という時期だけに、リスナーからしても大いなる期待を持って臨んだであろう。前座にはイッツ・ア・ビューティフル・デイとジェスロ・タルを配したこの日のライヴ。セットリストは『Tommy』を中心におきながらも『ライヴ・アット・リーズ』から少し変化し、ほぼ『ワイト島』に近い内容になっている。しかし、様々なトラブルがあった『ワイト島』に比べ、演奏面での充実ぶりは一目瞭然で、ザ・フーというバンドの凄さが実によく伝わる音源だ。ジョン・エントウィッスルが歌う「Heaven And Hell」で始まるのは『ライヴ・アット・リーズ』と同様だが、「Water」や「I Don’t Even Know Myself」といったオリジナル・アルバム未収録のシングルB面曲が多く演奏されているのも興味深い。そういう点を含めて、実に英国的な魅力に溢れたライヴ音源だ。
THE WHO / ザ・フー
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タングルウッド・ミュージック・センター 1970
2,850円(税込)
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