自主エキゾからマイナー・ソフトサイケ、プレ・ヴェイパーウェイヴなど、ジャンルの隙間を丁寧に浚うような編集で人気のコンピ・シリーズ「CABINET OF CURIOSITIES」の最新第9弾は70年代のビッグネームが残した隠れた仕事やビッグヒットの知られざるカヴァーなどを集めた内容。今回も相当ヤバい!
冒頭のボズ・スキャッグス/デヴィッド・ペイチ作のファンキー・メロウ"Low Down"から度肝を抜かれます。埃っぽいブレイクに乗せてフルートが舞い踊る極上の45S!続く"The Cisco Kid"は勿論WARのカヴァー。元曲よりもラテン風味を増したカッコいいビートが堪りません。そして映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』で使用されて人気が再燃したレッドボーンの"Come And Get Your Love"をダウナーな男女コーラスでカヴァーしたアシッドMORとでもいうべきA-3。更に更に初期スティーリー・ダンの人気曲"Do It Again"をルーディーさ満点でカヴァーしたA-4、などなど汲めども尽きぬNUMEROの沼。ふらっと寄ったクラブでこんなDJに出くわしたら一生忘れ無さそうな選曲です。
