WAGNER: OVERTURES AND PRELUDES / ワーグナー: 序曲・前奏曲集 (SACD)

DANIEL BARENBOIM ダニエル・バレンボイム

限定生産 / SACDハイブリッド

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レーベル
エソテリック (ESOTERIC)
国(Country)
JPN
フォーマット
SACD
規格番号
ESSW90287
通販番号
1008755509
発売日
2023年12月09日
EAN
4907034225088
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商品詳細情報

エソテリック特約店のみの限定販売

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ワーグナーのオーケストレーションの魅力を余すところなく開示するバレンボイムと
シカゴ響の名盤、世界初Super Audio CDハイブリッド化。

■ESOTERICならではのこだわりのSuper Audio CDハイブリッド・ソフト
オリジナル・マスター・サウンドへの飽くことなきこだわりと、Super Audio CDハイブリッド化による圧倒的な音質向上で継続して高い評価をいただいているESOTERICによる名盤復刻シリーズ。発売以来決定的名盤と評価され、現代にいたるまでカタログから消えたことのない名盤をオリジナル・マスターから進化したテクノロジーと感性とによってDSDマスタリングし、世界初のSuper Audio CDハイブリッド化を実現してきました。今回はドイツ・グラモフォン、旧フィリップス、旧TELDEC の名盤から、アナログ時代およびデジタル初期を代表する名演・名録音3タイトルをSuper Audio CD ハイブリッドで発売いたします。

■前人未到の境地を行くバレンボイム
現代に生きる音楽的才人の一人、ダニエル・バレンボイム(1942年ブエノスアイレス生まれ)。神童と謳われ、7歳でピアニストとしてデビュー。まだ1 代だった1950年代にはザルツブルクでピアノをエドウィン・フィッシャーに、指揮をマルケヴィッチに学び、さらに巨匠フルトヴェングラーにその才能を認められるなど、その早熟の才能を早くから開花させていました。指揮者としてのデビューは1962年、20歳の時で、それ以後現在に至るまで指揮者とピアニスト両輪の活動を続けています。録音活動も旺盛で、1954年以来、ピアニスト、指揮者として数多くのレパートリーを録音しています。その広範な録音の例としては、ベートーヴェンの交響曲全集・ピアノ協奏曲全集・ピアノ・ソナタ全集が好適でしょう。この3つを一人で録音した音楽家はほかにもいるとしても、交響曲全集を2回、ピアノ協奏曲全集をピアニストとして1 回、弾き振りで2 回、指揮者として1 回、ソナタ全集に至っては映像も入れると5種類のソフトを発売しているのがバレンボイム。しかもその全てを極めて高いクオリティで実現しており、文字通り前人未到の境地と言えるでしょう。

■「さまよえるオランダ人」以降のワーグナーのオペラ全曲を録音した名指揮者
指揮者としてのバレンボイムの演奏活動の中で大きな比重を占めているのがワーグナーのオペラ演奏でしょう。1981年、新演出の「トリスタンとイゾルデ」でバイロイト音楽祭にセンセーショナルなデビューを飾り、以後1990年代
まで同音楽祭で中心的な役割を果たし、さらに1992年からベルリン国立歌劇場音楽監督に就任すると、毎春ワーグナー作品の集中的な上演を行なう音楽祭フェストターゲを創設し、ワーグナー解釈者としての名声を確たるものにしています。その勢いは録音面にも反映され、1989年から2001年にかけて「さまよえるオランダ人」以降のワーグナーのオペラをすべて録音。「オランダ人」以降のワーグナーのオペラ全曲録音を残したのはバレンボイムの前にはショルティが、後にはヤノフスキがいるのみで、これも録音史上偉大な業績と言えるでしょう。そんなバレンボイムが手掛けたワーグナーのオーケストラ・アルバムの録音は意外に少なく、まとまったものは、バイロイト登場直後の1982~83年にパリ管と録音した22枚、そして今回世界で初めてSuper Audio CDハイブリッド化される「序曲・前奏曲集を含む、シカゴ響音楽監督時代(1991~2006年)に録音した3枚があるのみです。

■1970年代から録音を重ねてきた名コンビ
バレンボイムとシカゴ響との初録音は1970年のジャクリーヌ・デュ・プレとのドヴォルザークのチェロ協奏曲(旧EMI/ 現WARNER CLASSICS)。このコンビによる本格的な録音プロジェクトは1972年にドイツ・グラモフォンで開始されたブルックナーの交響曲全集で、1980年に完結した段階でアメリカのメジャー・オケによる初のブルックナー全集となりました。当時音楽監督だったショルティがあくまでもアンサンブルの精度を極め、明晰・明解な音楽づくりを志向したのとは対照的に、バレンボイムは音楽解釈に19世紀風のロマンティシズムや奥行きを追求し、自らが私淑していたフルトヴェングラーを思わせるようなドラマティックな揺らぎとうねりを与える手法を重視し、デッカとグラモフォンというレーベルの音作りの極端な差異も相まって、並行して発売されるショルティとバレンボイムのレコードでのシカゴ響が全く異なるサウンドを生み出すさまは痛快でもありました。ショルティの後を継いで音楽監督に就任してからは、その方向性を突き進み、15年という長きにわたる長期の関係を築き上げています。

■シカゴ響の魅力を余すところなく発揮したワーグナー
1992年から94年にかけて録音されたこのワーグナーの序曲・前奏曲集もその傾向にあるアルバムで、初期の「オランダ人」から中期の「トリスタン」までの名曲をバランスよく配し、ワーグナー入門にもピッタリの選曲がなされています。演奏面でも、「マイスタージンガー」前奏曲冒頭のレガートを効かせた豪壮な響き、あるいは海のうねりを活写した「オランダ人」序曲は、バレンンボイムらしいドラマ性の発露の最適の例と言えるでしょう。一方で、「タンホイザー」序曲冒頭の管楽器のアンサンブルの美しいレガート、「ローエングリン」の前奏曲での弱音領域での柔和で繊細なサウンド、あるいは得意とした「トリスタン」における神秘的な音作りも、指揮者としてのバレンボイムの実力が存分に発揮された表現です。この頃のシカゴ響にはまだ伝説的な金管奏者のアドルフ・ハーセス(トランペット)、デール・クレヴェンジャー(ホルン)が在籍していた時期で、彼らが牽引するブラスセクションの圧倒的な輝きは、「ローエングリン」第3幕への前奏曲で遺憾なく発揮されています。

■セッション録音と聴き間違うほどの完成度の高さ
録音は、シカゴ響の本拠地で、1904年に建立されたオーケストラ・ホール 席数2,566) で行われました。残響が少ないため、3階席に座っても細部まで明晰に音が通る会場ですが、必ずしも録音向きではなく、フリッツ・ライナー時代にはリビングステレオの名録音を多数生み出したものの、1950年代後半からステレオ録音が本格化し、また1966年の内装工事によるサウンドの悪化もあって、録音ではより響きの多い会場(メディナ・テンプルなど)でのセッションが好まれるようになりました。ショルティ時代の後半になって、さまざまなリノベーションが功を奏し、さらにライヴ録音が増えたこともあり、オーケストラ・ホールでの録音が復活し、普段着のシカゴ響のサウンドに接することができるようになりました。バレンボイムが音楽監督に就任してからのシカゴ響の録音は、ともにワーナーミュージック傘下のエラートとTELDECレーベルで行われましたが、このワーグナー・アルバムが録音された時期はちょうどエラートからTELDECへの移行期でした。バレンボイムとシカゴ響の録音も最初はエラートで発売され、やがてTELDEC に移って本格化していったようにも見えるため、TELDECレーベル発売の最初期の1枚であるこのワーグナー・アルバムはTELDEC時代の扉を開いた1 枚であるとも言えましょう。オーケストラの各声部は実に存在感のある、厚みのある音で明晰に収録されており、オーケストラ・ホールに満ちるシカゴ響のサウンドのイメージを見事に再現しています。発売以来今回が初めてのリマスターとなります。Super Audio CDハイブリッド化に当たっては、これまで同様、使用するマスターの選定から、最終的なDSDマスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業をおこないました。特にDSDDSDマスタリングにあたっては、「Esoteric Mastering」を使用。 入念に調整されたESOTERICESOTERICの最高級機材Master Sound Discrete DACとMaster Sound Discrete Clockを投入。またMEXCELケーブルを惜しげもなく使用することで、オリジナル・マスターの持つ情報を伸びやかなサウンドでディスク化することができました。
(エソテリック株式会社)

【収録内容】
リヒャルト・ワーグナー
Richard Wagner
序曲・前奏曲集
Overtures and Preludes

[1]歌劇《さまよえるオランダ人》: 序曲
Der fliegende Hollander: Overture
[2]歌劇《タンホイザー》: 序曲
Tannhauser und der Sangerkrieg auf Wartburg: Overture
[3]歌劇《ローエングリン》: 第1 幕への前奏曲
Lohengrin: Prelude to Act I
[4]歌劇《ローエングリン》: 第3 幕への前奏曲
Lohengrin: Prelude to Act III
[5]楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》: 前奏曲
Die Meistersinger von Nurnberg: Prelude
[6]楽劇《トリスタンとイゾルデ》: 前奏曲と愛の死
Tristan Und Isolde: Prelude and Liebestod

【演奏者】
シカゴ交響楽団
Chicago Symphony Orchestra
指揮:ダニエル・バレンボイム
Conducted by Daniel Barenboim

【録音】
[録音]1992年9月26日(5)、1993年1月16日(6)、1994年5月7日(1-4)、シカゴ、オーケストラ・ホール
[初出]TELDEC 4509-99595-2 (1995年)
[日本盤初出]WARNER MUSIC JAPAN(1995年10月10日)

[オリジナル・レコーディング]
[エクゼクティヴ・プロデューサー]ニコラス・デッケンブロック
[レコーデイング・プロデューサー]ヴィクター・ミュンザー
[レコーディング・エンジニア]コンラッド・シュトラウス(11-44)、ローレンス・ロック(5 ・66)
[サウンド・エンジニア]クリス・ウィリス
[エディター]コンラッド・シュトラウス

[Super Audio CDプロデューサー]大間知基彰(エソテリック株式会社)
[Super Audio CDアソシエイト・プロデューサー]吉田穣(エソテリック株式会社)
[Super Audio CDリマスタリング・エンジニア]東野真哉(エソテリック株式会社)
[Super Audio CDリマスター]2023年9月 エソテリック・マスタリング・センター、「Esoteric Mastering」システム

[解説] 浅里公三 増田良介
[企画・販売] エソテリック株式会社
[企画・協力] 東京電化株式会社