60sポップス好きには切っても切り離せない2人のシンガー・ソングライター、グレン・キャンベルとジミー・ウェッブ。1961年末に農場で働いていた15歳のジミー・ウェッブは、大型トラクターの運転中にラジオから流れてきたグレン・キャンベルの歌声を聞いて衝撃を受け集中力を失い道を間違えて暴走、2万ドルのトラクターを大破させたという素晴らしい逸話も残る2人、67年「By The Time I Get to Phoenix」、68年「Wichita Lineman」、69年「Galveston」の南部ゴシック3部作のヒットは、ジミー・ウェッブとグレン・キャンベルのキャリアを結びつけました。キャンベルの豊かな表現力とメランコリックな歌声が、ウェッブの幅広い歌詞と複雑なコードに完璧にマッチ。彼らは何十年もの間楽曲を作り続けました。本盤には67-82年の間にキャンベルが歌ったウェッブ楽曲の全てを収録しています。キャンベルは「ジミーはブライアン・ウィルソンやポール・マッカートニーのようだった。彼の曲は時代を超越している」と語っています。ヒット曲以外にも「Where's the Playground Susie」、「Honey Come Back」、後にカバーされ不朽の名曲となる「The Highwayman」のオリジナル・ヴァージョン、キャンベル73年名盤『Reunion』からウェッブ作全曲も収録されています。
