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バンドリーダー、ピアニスト、作曲家、そして司会者とその才能を多方面で開花させているUKのベテラン・アーティストJOOLS HOLLAND。その彼が、50年来の“相棒”であるピアノと一緒に作り上げた新作アルバムがこの12月に発売となる。
本作『PIANO』は、文字通り”ピアノ”が主役としてフィーチャーしたアルバム! 全編インストゥルメンタルとなるこの作品で、JOOLSは様々なピアノを用い、幅広い演奏スタイルに挑戦している。その中には、BRIAN ENOとのコラボレーションとなる"LAST DATE"も!!(ちなみにこの曲でENOはバック・ヴォーカルとサウンドスケープを担当し、JOOLSと一緒にプロデュースも手掛けている)また、JOOLSのリズム&ブルース・オーケストラも"STRANGE CARGO"、"ROMANTIC RUIN"、"BUMBLE BOOGIE"の3曲に登場している。
アルバムのプロデュースを手掛けるのは、長年JOOLSの作品を手掛けてきたLAURIE LATHAM。収録されている18曲の内、8曲はJOOLSのオリジナル曲、そして10曲は彼の敬愛する作曲家やアーティストの作品を彼らしい解釈でアレンジした作品となる。アルバムの幕開けを飾る"MAY"は鳥の鳴き声を聴いてインスピレーションを受けたというOLIVIER MESSIAENに影響を受けたというもの。また元々は1990年発表のソロ作『WORLD OF HIS OWN』に収録されていたSTINGとの共作曲"GRAND HOTEL"のダンス・リズムとストライド・ピアノをフィーチャーしたインストゥルメンタル・ヴァージョンや、バロック風の"CHRISTABEL"やブギウギ調の"BAND AND POP"など、JOOLSの縦横無尽なピアノ・スタイルが余すところなく披露されている。また収録されているカヴァー・ヴァージョンには、MARY LOU WILLIAMS、SIDNEY BECHET、FREDDIE SLACK、ERROLL GARNERなど往年のジャズ・ミュージシャンたちのナンバーを取り上げている。その他、DR. JOHNの"DOROTHY"、そしてFOCUSの"ERUPTION"などのカヴァーも収録されている。
ちなみにJOOLSは今年初め、ロンドンのセント・パンクラス駅で、SIR ELTON JOHNが寄付したピアノでサプライズ・セッションを行ったそうで、その時に本アルバムに収録されている"BANG AND POP"、"BUMBLE BOOGIE"、"LAST DATE"も演奏したという。
12月末までUKツアーを行っているJOOLS HOLLAND。19人編成のアンサンブルで回っているツアーは来年の5月から6月にも予定されているという。その一方で自身の冠番組でもある老舗音楽ショウ「LATER... WITH JOOLS HOLLAND」のホストを務め、12月末には毎年恒例の大晦日特番「HOOTENANNY」も控えている彼は今日もUKのどこかで精力的に活動中である!
JOOLS HOLLAND / ジュールス・ホランド