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日本ジャズシーンの未来を担う天才ギタリスト・井上銘率いる新プロジェクト、渾身の作品群!自身3年半ぶり3枚目となる新作はバンドスタイルを追求したボーダーレスな問題作!!!前作から約3年の月日をかけて構築されたMAY INOUEユニバースを、最も信頼する気鋭ミュージシャンと共に創造した、ジャズ・クロスオーバーというジャンルを遙かに超えた、新スタイルのジャズ&グルーヴの傑作。
約3年の構想を経て制作された天才ジャズギタリスト・井上銘待望の3rdアルバム。ジャズシーンにおいて、日本ジャズの若き至宝とまでいわれる彼のギタープレイはもちろん、コンポーザーとしての非凡な才能を存分に発揮し,卓越したアレンジで聴く者を圧倒する,緩急ある全10曲を収録。また、各曲それぞれが持つエピソードは井上銘という人間味を表すには充分で、真摯かつ凛としたギタープレイと共に彼の魅力を語るうえでは決して欠かすことができない。
【PERSONNEL】
MAY INOUE STEREO CHAMP:
井上銘:ギタリスト、コンポーザー
類家心平(Tp)
渡辺ショータ(Key/P)
山本連(B)
福森康(Ds)
All Songs Written by MAY INOUE
Except for M-9,Soldier-“R”
Written by MAY INOUE & REN YAMAMOTO
REC Date:2017 年1/24~26、1/29、2/2
@リボーンウッドスタジオ
【MAY INOUE Self LinerNotes】
■01. introduction
MAY INOUESTEREO CHAMPのエネルギー、宇宙的無限感をイントロデュースできる曲を作りたくて書いた曲です。色んな位置から様々な音が聴こえてくることによる「ぶっ飛び感」を体感して頂けるアレンジになっていると思います。Ba山本連くんのエレベの弓弾きが強烈なインパクトだと思っています。
■02. Comet 84今回、新バンド立ち上げのアルバムということもあり、メンバーそれぞれをイメージした曲を作りました。Comet 84の”84”は8月4日生まれのドラマー福森康さんに由来しています。康さんのタイトでスピード感溢れるドラミングをイメージして書いた曲です。スピード感と近未来感。そして、惑星の神秘感をイマジネーション源として曲を作っている時にMother Comet(LCC航空スターフライヤーの機内誌のタイトル)という言葉に出会い、先述の”84”と合体させ、タイトルにしました。作曲に5ヶ月を擁した作品で、三つのパートから成り立っています。作った後、この曲を実際に演奏できるのか不安で仕方なかったのですが、バンドメンバーの音楽力、強靱なテクニックのおかででとてもスペシャルな楽曲になりました。アルバムのリードトラックです。
■03. REMM
Bassの山本連くんと鹿児島に演奏に行った時、調子外れな出来事があり、その感じを曲に収めようと翌日朝、ビジネスホテル”remm”で書き上げた曲です。当然、山本連のRENとも掛けています。子どもの頃から潜在的に持っている男の悪ふざけ感を表現したいと思い、渡辺ショータくんにはボコーダーを使ってもらいました。最近の流行りのボコーダーの音色から敢えて離れた滑稽な音色で、ランダムに色んな位置から聴こえるようエンジニアさんにミックスして頂きました。
■04. Heliotrope
曲名の由来は紫色の花ヘリオトロープから。今までの人生で一番心を込めて、細部までこだわって作ったバラードです。個人的にはアルバム中、作曲という観点で一番出来に満足している曲でもあります。メロディーはあまりリピートせず、モチーフだけが引き継がれて曲が発展していくように作りました。ですので、繰り返して聴くうちに段々と好きになってもらえたら嬉しいなと思っている曲です。連くん康さんの我慢の効いたグルーブでじわじわ盛り上がり、ピークに達したところから始まる渡辺ショータくんのキーボードソロは見事としか言いようがありません!
■05. Taiji Song 1
3年弱前に書いた曲で、今回のアルバムで唯一もともとレパートリーとして演奏していた曲です。お母さんのお腹の中に命が宿り、産まれてくるところまでを2部構成にわけて曲にしました。命が宿ったばかり、羊水の中にいるところから始まり、徐々にフリーな方向に発展していきます。類家さんのミュートトランペットが最高にセクシーです!
■06. Taiji Song 2
1が羊水の中ということでしたが、2は生まれる直前のスピード感のようなものを現わしています。自分のギターと渡辺ショータくんのオーバードライブさせたFenderRhodesの掛け合いがすごくジャズ的で楽しかったです!エンディングのギターエフェクト音は、産まれたての赤ちゃんの鳴き声をイメージしています。笑
■07. Showtime Blues
僕がリスナーとしてCDを聴いている時は、情報量が多い曲を立て続けに聴いていると疲れてしまうことがよくあります。アルバムの中盤に何にも考えず、脳天気に聴ける曲があればいいなぁと思い、この曲を作りました。曲序盤は昔のラジオを聴いているような音色、終盤に現代に戻ってくるような処理をミックスでエンジニアさんに施して頂きました。Showtimeは渡辺ショータくん
のニックネームです。
■08. 1 Year Later
深夜に数分で完成した曲です。自分としては珍しくスムーズに曲が出来たなぁと思っていたら、その日は僕のデビューのきっかけを作ってくれた方の一周忌の日でした。ファーストアルバム、セカンドアルバムを一緒に作って頂きました。年齢や、職業の枠組みを超えて友達のように一緒に酒が飲める人でした。その方の死からちょうど1年後に突然メロディがやってきたということでタイトルは1 Year Laterとなりました。
■09. Soldier”R”
タイトルの”R”は百戦錬磨の最強トランペッター類家心平さんのRです。類家さんとは様々なバンドで一緒にやらせて頂いていますが、そのプレイスタイル、フロントマンとしての意思の強さ、またその吹く姿にソルジャーという言葉を連想してしまう自分がおりまして、このような曲名になりました。またこのアルバム中唯一の共作曲(山本連)となっています。曲中何度か出てくるロックなリフは、彼のアイディアでもともと別の曲のものです。このリフを僕が好き過ぎたため、彼にお願いしてリフだけ使わせて頂き、それに合わせてその他の部分を作りました。序盤の数十秒の前フリのようなイントロは、やはり自分には関西人の血(川崎生まれですが先祖代々関西家系)が流れていると感じずにはいられないものだと思っています。笑
後半のトランペットソロで、ヒートアップするバンドの演奏とそれに立ち向かう類家さんの音を聴いて頂ければ、Soldier”R”というタイトルしたことを理解して頂けると思います。
■10. Fu-linkazan
昨年夏に山本連くんと福森康さんと、大好きなシンガーソングライター上村正人さんのライブサポートで九州に行きました。そのツアーはとても思い出深く、はじめて連くん康さんのリズム隊とチームになれたと確信することができた数日間でした。その時の熱い気持ちが冷めやらないうちに、東京に帰って急いで作ったのがこの曲です。風のようなスピード感。林のような静寂感。火のようなパッション。山のようなどっしりとしたグルーブ。イメージしていたより遙かにダイナミックな形で、曲の中に閉じ込められたと思っています。今後続いていくこのバンドの旗揚げの気持ちの曲です。
MAY INOUE / 井上銘