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昭和12年(1937年)の吉本ショウに川田義雄をリーダーとする「あきれたぼういず」4人組が発足して、大好評を博し、昭和14年に分裂して、川田義雄はミルクブラザースを結成、残り3人がメンバーを補強して「あきれたぼういず」の名を継承して活動を続け、何れも戦前芸能界の尖端的なコミックバンドとして、傑出した存在だった。戦後は、川田義雄(晴久)は「ダイナブラザース」を率い、「あきれたぼういず」は3人組で活動を再開したが両者共数年で解散した。しかし「あきれたぼういず」が同時代及び後生の芸能界に与えた影響は、測り知れぬ程大きく、戦後のクレイジー・キャッツからドリフターズを経て今日まで脈々と続くコミック・バンドの系譜は、全て川田義雄を筆頭とする「あきれたぼういず」の斬新な演芸センスとその技術に端を発しているといっても過言ではない。
幸いなことに、「あきれたぼういず」のショウ作品は、戦前期としては珍しい位多くのレコードに残されており、川田義雄に至っては、彼独自のソロによる語りと唄が相当数録音されている。その全貌・詳細は別紙ディスコグラフィーの如くであり、「あきれたぼういず」名儀がSPレコード26枚、川田義雄グループが7枚、川田のソロが15枚の多きに亘る。
勿論、川田義雄並びにあきれたぼういずの業績は従来から高く評価され、既にLPとCDに覆刻された作品も別表記載の通り多い。しかし仔細に分析すると、まだ全く覆刻されていない作品も相当数ある。よって今回未覆刻作品全てを収集して2枚のCDに収録することにした。この中には、川田義雄が歌手たちの歌謡大会の司会役をつとめたものや、川田の実弟岡村龍雄のコミック・ソングなど従来看過されてきた稀少盤もあり、ほぼ 、川田とあきれたぼういずに限っては完全収録出来たのではないか、と思うが、尚欠落した吹込みがあれば御教示頂ければ幸いである。このアルバムが、川田とあきれたぼういずの先駆的な音楽センスに対する感心を再度喚起することを切に願う。
あきれたぼういずと川田義雄