先般、同じMAGレーベルの傑作「Karamanduka y Melcochita with "MAG" Peruvian Al Stars」に心酔されたリスナーなら絶対オススメ。しかも、今度は2in1仕様で、そのHARD TO FIND度は、さらにハイレベルな音源! 奇数No.の曲は、MAGレーベル・サルサでも最もダンサブルな名盤とカルト・シーンで言われているグループ、ロス・キントスの60'S後期唯一のアルバム(アートワーク上左半分の画です)。ハードなデスカルガ、ブーガルー、ハラハラ、ソン・モトゥーノとバリエーション豊かな曲調、そしてパーカッション・アンサンブルの強打音に圧倒されつつ、チープなギター・リフ&コケティッシュな♀ヴォーカルが挿入されるなど、本流から特化したペルーならではのトレンドもばっちり。 偶数No.曲+ラストM23は、ピアニスト/バンド・マスターのネルソン・フェレイラなる御人がリードする、2トランペット(ソノーラ編成)のユニットが残した60'Sレア・アルバム(ジャケ上右半分)。このアルバムは、よりジャジーなサウンド・メイクが基調。リズム、ホーン、そしてピアノのソロ・パフォーマンスも随所に織り交ぜた、やはりテケテケ・ギター、そしてブーガルー的ノリの混声コーラスが囃し立てる、ペルー、そして60'Sならではのサイケ仕様。 どちらも、リスナーの息をもつかせないキラー・トラックのオン・パレードでありながら、コンピレーションにすらほとんど収録されず、今までCD化の目に留まらなかったのは奇跡。ジャケットから匂う、60'Sの香りもたまらない。ついに深淵へとたどり着いた、グローバル・サルサ・クラシックスの高みへ誘う、カルト・サルサ・マスターピース!