90年代に活動したプログレッシブ・ロック/メタルバンドGOLCONDAを母体として、Marcello Romeo(b)・Enzo Somma(g/vo)・Salvo Savatteri(g)らによって結成されたイタリア産プログレッシブ/メロディック・ロックバンド、初のフルレングス・アルバムとなる'21年作が登場!デジタル・フォーマットにて発表された'17年発表のEP『DESPITE ALL THIS DARKNESS』に続く作品であり、当EP収録曲'Seas of Prayer''Despite All This Darkness''Dance of Krampus'は本作にも収録。70年代におけるクラシカルなメロディック・ロックをベースとしつつもプログ・メタル由来のエッジの効いたギターがそれのカウンターとして機能し、雰囲気作りに特化したキーボードとも合わさって、その翳りのある叙情性からMILLENIUMをはじめとしたポーランド産ネオ・プログレバンド勢とも共鳴するかの様な、良質なモダン・メロディック・ロックを披露した一枚。そういった事からイタリア的なアク/熱さは皆無でありどちらかというと冷ややかでリアリズムな風情ですが、一方では広がりを見せる動的でドラマティックな曲展開もありプログレ的な旨味も損なわれていない、バンドの持ち味が十分に引き出された快作です!
