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【国内盤】
【2018年5月16日発売】
有数のメタル大国、フィンランドで抜群の人気を誇るヘヴィ・メタル・バンド、アモルフィス(Amorphis)。1992年にデビューした彼らの音楽は、当初はデスメタルの範疇に入っていたが、次第にフォーク/トラッド的要素やゴシック/プログレの要素などを取り入れつつ、独自の進化を遂げてきた。特徴的な翳りのある哀愁の歌メロやギターフレーズから、メランコリック・メタルなどとも呼ばれることもある。
アモルフィスは、1990年にフィンランドでエサ・ホロパイネン(G)とヤン・レックベルガー(Dr)が中心となって結成された。1992年5月、1stアルバム『The Karelian Isthmus』でデビュー。独自のデス・メタルが展開されるこの作品は、多くのメタル・ファンの熱い視線を浴びる。1994年には2ndにしてフィンランドの叙事詩カレワラに基づいたコンセプトアルバム『Tales From the Thousand Lakes』をリリースし、バンドは一気に評価を高める。1999年リリースの4thアルバム『Tuonela』から徐々にデスメタル色を薄め、ゴシック・メタル的要素を取り入れていくことにより、哀愁溢れる独特のヘヴィ・メタルを築き上げることに成功した。ヴォーカリストにトミ・ヨーツセンが加入し、2006年に発売されたアルバム『Eclipse』では、メタルのアグレッシヴな要素に民族的な旋律を見事に融合させ、世界中で高い評価を受けた。以後、『Silent Waters』(2007年)、『Skyforger』(2009年)、『The Beginning of Times』(2011年)、『Circle』(2013年)、『Under the Red Cloud』(2015年)と、次々に充実した作品を発表。本国ではナショナル・チャート上位の常連となっており、12作中4作が1位を獲得するなど、絶大な支持を受けている。ヨーロッパのみならず、日本でも高い人気を誇り、1996年の初来日公演以来、コンスタントにライヴを行っている。
2017年にベーシストの二クラス・エテレヴォリが脱退し、バンドは代役としてオリジナル・ベーシストのオーリ・ペッカ・ライネ(1990年から2000年までバンドに在籍)を迎えライヴを継続。そしてオーリは今回のアルバムに正式に参加している。
約3年ぶりとなるアモルフィスの13作目のフル・アルバム『クイーン・オブ・タイム』は、バンドの健在ぶりを示すどころか、さらに進化した姿を見せつけた傑作だ。ダークでメランコリックで美しいメロディ、ドラマティックな展開など、彼らの特徴的な要素が、すべての面でさらなる高みに達していることにリスナーは驚くだろう。印象的な歌メロにギターフレーズ、重厚なリズム隊、ノーマルとグロウルを自在に操るトミ・ヨーツセンのボイス等々、すべてが渾然一体となって美しく荘厳な音楽を奏でている。フォーク、メロディック・デスなどのメタル要素のブレンド加減もこれまで通り絶妙の巧さをみせている。プロデューサーは前作に引き続きオーペス、ソイルワーク、アモン・アマース等との仕事で知られるイェンス・ボグレンを起用。アモルフィス独自のサウンドに深みを与え、ブルータルでありながらも美しいメタル・ミュージックをパーフェクトに作り出している。
【メンバー】
トミ・ヨーツセン(ヴォーカル)
エサ・ホロパイネン(リードギター)
トミ・コイヴサーリ(リズムギター)
オーリ=ペッカ・ライネ(ベース)
サンテリ・カリオ(キーボード)
ヤン・レックベルガー(ドラムス)
AMORPHIS / アモルフィス
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