今週公開スタート!観ておきたい新作特集 vol.6
RECOMMENDED MOVIES
今週公開スタートした映画をピックアップ!
最近は夜になると涼しくなり、鈴虫の鳴き声が聞こえてくるようになりました。もう秋の気配でしょうか。早すぎる!そんな今週は、グローバルな映画が盛りだくさん!A24作品からあの衝撃作まで、スクリーンから目が離せないラインナップが揃っています。
ドラマなふたり
思い切って本音を話したら、想像以上に微妙な空気になったことはありますか?私はあります。本作のチャーリーとエマも、まさにそれ。結婚式を1週間後に控えた幸せの絶頂で、親友夫婦との食事中に始まった軽いノリの"最悪の告白ゲーム"が、二人の運命を一変させます。飛び出したエマの秘密に、チャーリーは「本当は違う顔があるのでは」と疑心暗鬼に。「蛙化」なんて言葉が流行っていますが、それが結婚式直前に起きたらと思うとゾッとしますよね。せめて結婚する前に、相手の"本当の顔"はしっかり見極めておきたいものです。
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星の時 4K
「わたしはタイピストで、処女で、コーラとホットドッグが好き」——サンパウロの片隅で暮らす19歳のマカベーア。身寄りも学もなく、誰にも顧みられない彼女の平凡な日々に、ある日思いがけない「運命の瞬間」が訪れます。"ブラジルのヴァージニア・ウルフ"と称される作家クラリッセ・リスペクトルの名作を、40年の時を経て映画化。乾いたユーモアと哀愁が漂う独特の空気感から、「ラテン版アキ・カウリスマキ」と評する声も。見過ごされがちな人生にも、確かな輝きがあることを静かに教えてくれる一作。
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マイ・リトル・クイーンズ
1990年代初頭、経済危機とテロに揺れるペルー・リマ。アメリカ行きを控えた姉妹が、出国のサインをもらうために訪ねたのは、長らく疎遠だった父・カルロス。口から出まかせばかりのこの父と、思春期の娘たちが過ごす、ぎこちなくも確かな温もりのある夏——。「お父さんって、なんであんなに見栄っ張りなんだろう」なんて、自分の父親を思い出してしまう人も多いかもしれません。不器用で、ちょっとダメで、でも憎めない。そんな父と娘の距離感は、国も時代も超えて、なんだか身に覚えのある感覚です。
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君の見る世界をなぞる
南仏の裕福な家庭に生まれた16歳のエンゾ。学校になじめず逃げ込んだ建築現場で、ウクライナ出身の青年ヴラドに出会い、次第に惹かれていきます。でもヴラドには、兵役で戦争へ向かわなければならない現実が待っていました。監督は『BPM ビート・パー・ミニット』のロバン・カンピヨ。本作はもともとローラン・カンテが企画していたものを、彼の死去後にカンピヨが引き継いで完成させました。マイノリティの生きづらさを見つめる視点は、『BPM』にも通じるものがあります。
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ムカデ人間 4K
ドイツ郊外の人里離れた屋敷。そこに住む外科医ヨーゼフ・ハイター博士のヤバすぎる欲望が、全世界をドン引きさせた問題作。オランダ発、"映画史上マジでヤバい映画シリーズ"の元祖にして、すべての始まりとなった第1作『ムカデ人間』。連日満員御礼だった日本初公開から15年、4Kリマスターで帰ってきます。本当にあり得ない映画がまさかの再上映。悪趣味すぎてよくも作ったもんだと感心するレベルです。それでも一度観たら忘れられない、強烈すぎるインパクトを残す一作。話のネタとしても最強クラス、まだ観ていない人はこの機会にぜひ体験してみてください(自己責任で)。
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八月の声を運ぶ男
1972年、日本中が豊かさを追いかけていた時代。そんな空気の中、たった一人で被爆者の声を集め続けたジャーナリストがいました。誰も語りたがらない記憶を、記録するということ。理解されない孤独に耐えながら向き合った辻原が出会ったのが、被爆者・九野和平。九野の「声」に心を揺さぶられながらも、そこに潜む謎に少しずつ引き込まれていきます。「語られなかった声」を掘り起こす映画は、いつの時代も胸に刺さるものがあります。以前ご紹介した『開戦前夜』と併せて観ると、より深く戦争の記憶と向き合える2本立てになるはず。
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ナイトシフト
シュールで夢うつつな映像美が印象的な、ロビーナ・ローズ監督作。1980年代初頭のロンドンのアートシーンをそのまま閉じ込めたような、独特の催眠感を放つ今作は日本初公開。たった一晩の夜勤の間、ホテルの受付係が見つめるのは、パンクロッカーから貴族まで、実にさまざまな宿泊客たち。夜が更けていくにつれ、ホテルは日常と幻想の境目があいまいな、不思議な空間へと変わっていきます。ストーリーを追うというより、その場の空気にじっくり浸っていたくなる作品です。予告を観るだけでも伝わってくる、あの幻想的な質感。まるで誰かの秘密をそっと覗き見ているような、そんな感覚にとらわれること間違いなし。
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ケルト・ユートピア
アイルランドって、なんだか常にどこかで音楽が鳴ってる国。イギリス支配や飢饉、紛争っていう重たい歴史を、この島の人たちは悲しみさえユーモアと皮肉に変えて、歌にしてきました。U2やエンヤ、ホージアやフォンテインズD.C.が生まれるのも納得の土壌です。今は「フォーク・リバイバル」ってムーブメントが起きてるらしく、伝統的なフォークにR&Bやヒップホップが自然に混ざり合って、みんな自分の言葉で国と向き合っています。予告編の面々も印象的。イアン・リンチは、アイルランド語を学ぶのは「文化への抵抗だった」と言います。ブランウェンは「アイデンティティが傷の中にしかないのか」と問いかけ、ヤング・スペンサーは「分断を進めるのは今の世代だ」と言い切ります。音楽と共に、アイルランドの"今"を感じてみてください。
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