2021.01.01 ラテン・ブラジル・ワールドミュージック 特集・お知らせ

ディスクユニオンが選ぶ年間ベスト・アルバム大賞 2020 [新録] AFRO/ASIA/MIDDLE EAST/EUROPE etc, 部門

※全ジャンルまとめはこちら!

※フォーマットが複数あるものはCDを掲載しております(リンク先よりLPなど、ほかのフォーマットの商品に飛べます)
※年末ぎりぎりまでアイテム・コメントを追加してまいります。
※ほかのジャンルも随時発表していきます。

新録 AFRO/ASIA/MIDDLE EAST/EUROPE etc. 部門


先日グラミー賞が「ワールドミュージック」のカテゴリーを廃止し「グローバル・ミュージック」としたことが話題となりましたが、そんな流れも汲んでか、非英語圏のポピュラー・ミュージック・ランキングといった内容に。1位は武田吉晴さんの名作初アナログ化。2位3位は日本で全くの無名ながら驚くような作品を届けてくれたヨーロッパの女性アーティストがランクインするなど、おそらく他媒体のランキングとは一線を画すものになっていると思います。店舗スタッフからのコメントも最も多く、結果的に大混戦。TOP10から外れたタイトルにも本当にいい作品が多かったです。(営業部 江利川)

〇 武田吉晴 / アスピレーション ※2018年オリジナル作のアナログ化
繊細で丁寧な音がとても美しい。空間と時間にただ溶け込む音楽というのはそう出来るものではないと思う。自己と日常を浮き彫りにして、木漏れ日を落としてくれるような優しさ。(新宿ソウル・ダンスミュージックショップ 遠井)

〇 PURNAMASI YOGAMAYA / OH MY BELOVED
「これは年間ベスト級! いうなればヴァージニア・アストレイ meets ジェイムス・ブレイク?!」という文言で弊社ワールド部門が発掘し、売り出したプルナマシ・ヨガマヤですが、たくさんの方が実際に聴いてくださり、Quiet Cornerの韓国版ディスクガイドでも選ばれ、Quiet CornerのコンピレーションLPに収録とのことで初ヴァイナル化ともなりました。世界的にも誰も知らない無名のリトアニアの音楽家をそのような結果に結びつくようプッシュできたことを誇りに思いますし、これからも驚きと感動を与えてくれる音楽にまた出会いたいなとも思っています。(営業部 宮本)

〇 MERITXELL NEDDERMANN / IN THE BACKYARD OF THE CASTLE
まずジャケットが素晴らしいですね。もちろん彼女の髪型が。バルセロナの美容室で米津玄師のアルバムのジャケットを見せて「こんな感じで」と言った…わけではないでしょうが、2020年がひつじ年ではなかったことが今更ながら悔やまれます。来年こそは鼻ピアス上等の「うしジャケ」が音楽界を席巻してほしいと願いつつ、今年は女性シンガーソングライターのデビュー作がサツマイモの如く豊作で、本作も早くも名盤の仲間入りです。ピアノ弾き語りに加えて打ち込みのトラックにラップまで乗せてくるあたりが現代っ子ならぬバークリーっ子の真骨頂。なのにごった煮感よりしっとり感。という不思議な聴き心地のアルバムです。バルセロナのカリスマはメッシとガウディと美容師だけじゃなかった。ソウルミュージックがお好きな方は3曲目のサビを「JUST THE TWO OF US」で歌ってみてください(R.I.P.BILL WITHERS)。(吉祥寺ジャズ館 笹山)

〇 CHASSOL / LUDI
これ、大好き(笑)。環境音を“音楽”に変えてしまうキーボーディスト&プロデューサー、シャソル様の遊び心とマジック。何気ない日常がちょっぴり楽しくなってしまうかも!? (JazzTOKYO 関口)

2019年の来日ライブを見に行ってKOHH、クリスタル・ケイらの出演に驚きました! フルアルバムが出るのを今かと待ちわびていました。シャソールよる映像と音楽のシンクロはまさに唯一無二、何回見ても聴いても素敵ですね。2019年の来日公演が遠い記憶のように感じられてしまいますが、またライヴで見たいですねー!(渋谷中古センター 佐藤)

〇 FERRAN PALAU / KEVIN
まったくいつまでこんな日常を続けなくちゃいけないんだ?できる事なら屋上に逃げ出して、FERRAN PALAUでも聴きながら煙草でも吸っていたい。。。そんな気分にさせてくれる?アルバムです。(新宿ラテンブラジル館 西原)

〇 ANDREW WASYLYK / FUGITIVE LIGHT AND THEMES OF CONSOLATION
スコットランドの作曲家~マルチ・インストゥルメンタル奏者によるメランコリックで映画的なインスト・アルバム。ジャズ、サウンドトラック、ポスト・クラシック、アンビエント的な「静」の要素と、インディー・ロック&フォーク、オルタナティヴな「動」の要素が絶妙にシンクロした桃源郷的ランドスケープ。写真集なみの豪華ブックレットが付属したアナログ盤でぜひ手に取って頂きたい。(新宿ラテンブラジル館 高橋)

〇 PINHAS & SONS / ABOUT AN ALBUM ※2018年作ですが2020年初入荷
イスラエル発のグループが2018年にリリースした一枚。ジャズ、ロック、ラテン、ブラジル等様々なジャンルを高い次元でミックスした高品質アルバムです。(新宿セカンドハンズ店 海田)


▼TOP 10 ※上から 1位→10位



〇 アジャテ / アロ
世界にもその名を轟かすアフロビート+祭囃子+竹楽器の乱痴気トランス・ダンス・ミュージック・バンドの3rd。ライヴを重ねて成熟した和製アフロ・グルーヴは絶品。(営業部 森崎)

〇 ANTONIO LIZANA / UNA REALIDAD DIFERENTE
ルイ・アームストロング、チェット・ベイカー、最近では我が国のトクなど、ジャズ界には歌も歌えるトランぺッターの伝統がありますが、世界広し、猫ひろしといえど、フラメンコ歌唱とサックスの二刀流はスペインだけ、いやこのアントニオ・リサナだけでしょう。言うなれば、ジャズ界の大谷翔平。「それって歌もサックスも中途半端なんじゃ?」「どっちかにしとけ!喝だ!」と頭の固い解説者のようなことをおっしゃるなかれ。どっちも本格派、かつ見事なハイブリッド。グラスパーっぽいピアノにフラメンこぶしとフラメンクラップを混ぜてサックスの穴に突っ込んでちょちょいと炒めれば、はい、新メニュー、フラメンジャズの出来上がり。2曲目のトッピングはまさかベッカのベッカ・スティーヴンス。ジャズ・ザ・ニュー・チャプターもそれほどニューじゃなくなった今、言うなれば、第三のジャズ。ビール同様、値上がり必至です。(吉祥寺ジャズ館 笹山)

リリースは少し前。これは完全に見落としていました。歌とアルト・サックスの両刀使いで、歌の方はフラメンコのようなコブシを効かせた歌いまわし。サックスはゴリゴリのコンテンポラリーでフラジオも難なく吹きこなします。そのスペックが作品にモロ反映されており、コンテンポラリーなバンドサウンドに伝統的な歌唱が乗った、新しい聴き心地の作品です。特にベッカ・スティーヴンスが参加した2曲目は、ベッカのクールな歌とアントニオのパッショネイトな歌の対比、からのサビでのツイン・ヴォーカルがエモい今作のハイライト。(JazzTOKYO 山田)

〇 ASA TONE / TEMPORARY MUSIC
今年一番針を落とした盤は間違いなくコレ。バリのガムランという観点で見るなら、東南アジア産オーガニックテクノの最高峰じゃないでしょうか。やはり南米スロウテクノ界隈は、インターネット進化型のシーンだと納得してしまう。色々と閉塞感が強い2020年であったが、悠久の宇宙を存分に体感させてもらった一枚。(URBAN DISCOS / ラテン鈴木)

〇 AYYUKA / MASLAK HALAYI (YELLOW VINYL)
アラビア音階にブーミーなファズギターサウンド、妖しくうねるオリエンタルなグルーブが熱いイスタンブールのトルキアン・フュージョン、ジャズロックグループAYYUKA 2020年新作。ジュワジュワブチブチのファズギターサウンドに適度に織り交ぜられたダブサウンドにグッときました!クルアンビンファンにもおすすめです。体感温度3°C上がります!クーラーを切って窓をあけてどうぞ! (渋谷中古センター 佐藤)

〇 CHIP WICKHAM / BLUE TO RED
スピリチュアル・ジャズ、ブラック・ジャズ系のレコードが年々高騰してきていますが、もしこれが今年リリースでなかったらいったいいくら付いていただろう……おそらくものすごい値段になり、再発もされていたはず。そのくらい出音が当時のヴィンテージなスピリチュアル・ジャズの空気感をまとっています。でも何周かするとエフェクターやシンセ使いなど今でしか鳴らせない音もさりげなくバンバン入っていていることに気づくという相当に良く出来たアルバムだと思います。CDは輸入盤なのに"OBI"がついているところも完全に狙ってやっていると思われます。(JazzTOKYO 山田)

〇 GERARDO FRISINA / MOVING AHEAD
今年一番聴いたかも。今年は色々考えなくてはいけない事が多くて普段何も考えないで生きてきた自分にはきつかった。。。そんな時、BGMとして聴きまくったのがジェラルド・フリジーナの新作。心静かにさせてもらえた一枚です。(新宿ラテンブラジル館 西原)

〇 KETA RA / FRESH PACK LIVE Vol.1
広島を拠点に活動するギタリスト、KETA RAによるライブ・セットの音源! フィールドレコーディングをバックにギターやハングドラムのループを重ねていくのですが、演奏している姿が想像できるような、アンビエント作品では珍しいほど生っぽい作品となっています。また、2曲目以降ではローファイなドラムマシンも加わり、"スティーブ・ハイエット/渚にて"収録の"Hot Afternoon"のような独特な浮遊感のある心地よい雰囲気です! 真夏にも、残暑にも最適な1枚!おすすめです! (神保町店 坂本)

〇 MATTHEW TAVARES & LELAND WHITTY / VISIONS
BADBADNOTGOODのマット・タヴァレスとリーランド・ウィッティによる共同名義作。リリースされたのは3月で世の中が変わっていくさなかによく聞いておりました。
Symbols of Transformationの摩訶不思議系リフレインが好きすぎて何度も巻き戻して聴いてします。個人的に2020年一番滾ったマイベストでござます。マシュー・タヴァーレスは2020年にmatty名義含め複数のリリースがありました。フィジカル化されていないもあるようですが、いずれも素晴らしい作品ですのでサブスク等でチェックお願いいたします。(渋谷中古センター 佐藤)

〇 PARADISE CINEMA / PARADISE CINEMA
希望と憂鬱の綯い交ぜになった近未来 SF 映画サントラのごとき壮大なサウンドスケープ。ミニマル、テクノ、アンビエント、アフリカ音楽をも受けて巧みに織り上げた一枚。(JazzTOKYO 丸山)

〇 POPULOUS / W
イタリアのDJ/プロデューサーが女性アーティストたちとコラボした作品。いわゆる南米スロウテクノ周辺の面々が多い中、アルゼンチンのSobrenadarや日本のCuusheといったドリームポップ職人も参加しているのが大事件あるいは祭りでした。どの曲も素晴らしいですが、1曲目のSobrenadarとのコラボが彼女の持ち味の怪しさをよりポップな表情で引き出していて魅力的です。(新宿ラテンブラジル館 笹倉)

〇 REUBEN VAUN SMITH / WARM NIGHTS
SOUND WAYからトロピカルなエレクトリックサウンドで要注目の一枚! 程よくローファイで、かと言ってチープ過ぎないサウンドがたまりません。エレクトリックもアコースティックも関係なく、凝り固まった頭を解きほぐしてくれるような極上エキゾ・グルーヴです。夏が終わるまでに是非聴いてほしい一枚! (新宿ラテンブラジル館 杉山)

〇 RITA PAYES / IMAGINA
アンドレア・モティスらを輩出したバルセロナのサン・アンドレウ・ジャズ・バンドの出身で、一門お得意の二刀流、トロンボーンもヴォーカルも二十歳になりたてとは思えないレベルで、日本のヴィーナス・レコーズからもデビューしている有望株、リタ・パイエス。本作はカタルーニャ出身のギタリストで、リタの母でもあるエリザベス・ローマとのデュオ作品。曲目はジョビンやシコ・ブアルキ、ギンガなどブラジル音楽から多数セレクト。今までのスウィンギーな路線とはまた一味違った、美しいラテン・ヴォーカル・アルバムに仕上がっている。普段ラテン~ブラジルを買っている方にこそオススメしたい作品。(JazzTOKYO 山田)

〇 TOOTARD / MIGRANT BIRDS
チープなシンセが楽しい80’s風中東ディスコ!シャアビーやレゲエなど、あらゆる音楽要素をここまでシンプルに、パワフルにまとめあげたそのセンスに脱帽!踊りださずにはいられません! (昭和歌謡館 近藤)

チープすぎる電子音に絶妙に絡みつくアラブのメロディー。ジャケのカメラ目線もいい感じ。狙い澄ましたダサかっこよさ。“一周回っておしゃれ”を意図的に発生させるのって凄いな。(千葉店 植杉)

〇 TURN ON THE SUNLIGHT / WARM WAVES
Build An Arkのリーダー、カルロス・ニーニョのユニットの7年ぶりの新作。様々な楽器が絡み合って生まれるアコースティックなアンビエントが気持ちいいです。特に、アンビエント巨匠のララージが参加している3曲目がヴォーカルの声の質感も相まって、素晴らしいです! また、このアルバムの制作方法も明かされたジェシー・ピーターソンのコメントも素晴らしいので、是非商品ページご覧ください。様々な素晴らしいアーティストが参加したこの作品、ニューエイジ好きの方にもおすすめです! (神保町店 坂本)

〇 YVES-ANTHONY LAUR & ADRIEN LECONTE / LLDUO
フランス出身のピアニスト、ドラマーのデュオ作品。ピアノトリオでなく、あえてベースレスの編成になっている点が最大のポイントだろう。コンポジションはもちろんのこと、最大限に工夫されているのは音の質感である。まずドラムに関してはシンバルを叩く位置、叩く角度、スネア等はミュート素材などを変えたりなど、音色のヴァリエーションをフルレンジで使用することにより単調に聴こえないようにせんとする努力が見られる。ピアノは固めで冷たい音色になっており、ミニマルなパターンが多いドラムと絶妙なマッチングを見せる。ベースレスのミニマル・ジャズといえばUKのママル・ハンズがあるが、比較してサックスがいない分無機質でクールなサウンドに振り切ることに成功している。暑い日にクールダウンしたい時に聴きたいコンテンポラリー作品だ。(JazzTOKYO 山田)

〇 31">笹久保伸 / パースペクティビスム
鋭い立ち上がりの音、ゆっくりと浮かび上がってくる音、深い余韻を残して消え行っていく音。ギターによって紡がれる力強い音楽。SOLOとDUOの違いも聴きどころです! (新宿中古センター 菅野)

〇 V.A. (BRANKO PRESENTS) / BRANKO PRESENTS: ENCHUFADA NA ZONA VOL.2
毎年行っているクラブ寄りのフェス・イベントが今年は中止になってしまったため、その腹いせに四つ打ち中心にテクノのLPを買うことが多かったのですが、その中でもよく聴いた一枚です。レーベルのカラーがしっかり出ているのでコンピ的な統一感の無さもなく、これから盛り上がってきそうなリスボン・シーンのアーティストの予習にもなります。(JazzTOKYO 山田)

〇 V.A. / LES CONCERTS DE LA NUIT (AMBIANCES NATURELLES)
目を閉じて聴いてみれば情景が浮かんできます。そこは夜の森。様々な虫や蛙、鳥たちが鳴いています。遠くの方で木々がざわめいています。水面は緩やかに揺れているよう。静かな夜でも耳をすませばいろんな音があったのですね。普段意識して聴いていなかった音風景の中にこれだけ様々な音があったとは驚きです。自然音を聴くということの面白さや楽しさが詰まった極上のフィールドレコーディング作品です! (渋谷ジャズレアグルーヴ館 柴田)

〇 V.A. / DOOR TO THE COSMOS
今年もすごかったDENGUE DENGUE DENGUE。次世代DENGUEはこのオムニバスから出そうだなと。。。グローバル・ベース界隈好きは、ON THE CORNERは全作チェックした方が良いです。土着的なクラブミュージック信仰よりも、アーバン加減が毎度絶妙。入り口として本作オススメ。(URBAN DISCOS ラテン鈴木)

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