JOE GIBBS(ジョー・ギブス)|Doctor Bird再発で聴くルーツ・レゲエ、ダブ、ダンスホールの名盤
JOE GIBBS(ジョー・ギブス)は、1960年代後半から1980年代にかけてジャマイカのレゲエ/ダブ・シーンを牽引した伝説的な音楽プロデューサー、レーベル・オーナー。エンジニア出身のJoe Gibbsは、1960年代後半に自身のレーベル〈Amalgamated Records〉を立ち上げ、1970年代には〈Joe Gibbs Record Globe〉を拠点に数多くのヒット曲と名盤を生み出した。Earl Sixteen、Dennis Brown、Culture、Lee “Scratch” Perry、Nicky Thomas、Junior Byles、Jacob Millerら、多彩なアーティストの作品を手がけ、ルーツ・レゲエからダブ、ダンスホールへと移り変わるジャマイカ音楽の発展に大きく貢献。特にThe Professionalsをバック・バンドに迎えた作品では、重厚なベースとドラムを軸にした革新的なダブ・サウンドを展開し、『African Dub All-Mighty』シリーズなど数々の名作を残した。また、1970年代には「Love Won't Come Easy」「Money in My Pocket」などのヒットを生み出し、ジャマイカ国内だけでなく英国をはじめとする海外のレゲエ・シーンにも大きな影響を与えた。2014年に亡くなった後も、Joe Gibbsが残した膨大なレコーディングは再発され続けており、ジャマイカン・レゲエとダブの歴史を語るうえで欠かせない重要人物である。
DOCTOR BIRD(ドクター・バード)は、1965年にオーストラリア出身のエンジニア/プロデューサー、Graeme Goodall(グレアム・グッダール)が英国で設立した、ジャマイカ音楽を専門とする重要なレコード・レーベル。1950年代からジャマイカでレコーディング・エンジニアとして活動していたGoodallは、Federal Studioの設立やStudio Oneのスタジオ建設にも関わるなど、ジャマイカの録音文化の発展に深く携わった人物だった。1960年代、スカからロックステディへと移り変わるジャマイカ音楽の黄金期に、Doctor BirdはBob Marley & The Wailers、Desmond Dekker、Stranger Cole、The Gaylads、Justin Hinds & The Dominoesらの作品を英国市場へ届け、ジャマイカ音楽の普及に重要な役割を果たした。特にDoctor Birdの姉妹レーベル〈Pyramid〉からリリースされたDesmond Dekkerの「Israelites」は、英国でも大ヒットしたことで知られる。オリジナル・レーベルは1970年前後に活動を終えたが、その後Trojan Recordsによって一時的に復活。さらに2017年にはCherry Red RecordsのレーベルとしてDoctor Birdが再始動し、Trojan Recordsの豊富なカタログを中心に、スカ、ロックステディ、ルーツ・レゲエ、ダブなどジャマイカ音楽の貴重な音源をCDやボックス・セットなどで再発している。1960年代のジャマイカ音楽と英国レゲエ・シーンを結びつけ、現在もその歴史的音源を現代のリスナーへ届ける重要なレーベルである。
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