304本の予告編を一気に。カルト映画の予告編を集めた『DRIVE-IN DELIRIUM』最新作が登場
本編よりも、実は予告編のほうが好き。そんな映画ファンの密かな楽しみを、そのままディスクにしてしまったシリーズがあります。
オーストラリアの映像ソフト会社・Umbrella Entertainmentが続けている「DRIVE-IN DELIRIUM」シリーズの最新作、『DRIVE-IN DELIRIUM: A NEW BEGINNING』がひっそりと世に出ました。
そもそも、どんなシリーズ?
1970〜80年代のホラー、SF、アクションなど、ちょっとクセのある映画の予告編をたっぷり集めた作品集で、2017年の『Maximum 80s Overdrive』をはじめ、『The New Batch』『Dead by Dawn』と、少しずつ巻を重ねてきました。選ばれる作品の幅も、このシリーズの面白いところ。ハマー・ホラーやジャッロ(イタリア製のサスペンス・ホラー)、オーストラリア産のB級映画といった渋いタイトルが並ぶ中に、『プリンセス・ブライド』のような誰もが知る作品がふっと混ざることもあります。有名作から、タイトルすら聞いたことのない一本まで、同じ「予告編」として横並びで楽しめます。過去作のレビューによると、ディスクはドライブインシアターにいるような演出で始まり、昔の広告のあとに予告編が続く作りだったそうです。まるで夜の野外映画館に迷い込んだような気分になれます。
なぜ、予告編だけで成り立つのか
予告編は、数分で観客を引きつけるために作られた映像です。派手なカット割り、大げさな煽り文句、時代ごとの演出のクセなど、見どころは少なくありません。しかもカルト映画の予告編には、本編より面白いと言われるものもあります。タイトルしか知らなかった映画との出会いの場にもなります。
今作には、304本の予告編が2枚組に収められています。収録時間は約12時間とたっぷりで、無修正・ノーカット、HDにリマスターされています。特典として、予告編集の巨匠、スティーヴ・カーヴァー、アラン・アーカッシュ、ジョー・ダンテによる貴重なアーカイブ・インタビューとポスター・ギャラリーも付いています。
映画を「観る」だけでなく、「選ぶ時間」を楽しむ。この商品は、その部分だけを12時間に引き延ばしたような一枚です。全部観なくても、気になる一本が見つかれば、それだけでいい。そんな肩の力の抜けた楽しみ方が似合います。本編を観る前の、あのわくわくだけを集めた12時間。ぜひ、お好みの一本を探しに来てください。
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