「あなたを好きな理由」お母さんに聴かせたいパンク

ディスクユニオン パンク・スタッフによる独断と偏見、偏愛まみれのディスクレビュー。


Hi-STANDARD
「Screaming Newborn Baby」
先日、ハイスタのScreaming Newborn Baby Tourのファイナル公演に行って参りました。
AIRJAM後追い世代ながらも、ここまで人生に大きな影響を与えるものなのかと感じさせるほどハイスタは私の青春時代の中心に居て、今の私の生活の中心であるスケートボードやアート活動、音楽的嗜好のスタートラインでピストルを放ったのが彼ら3人だったわけです。
高校生の時にAIRJAM2011のチケットを奇跡的にゲトって初めて体感したハイスタのライブ。
東北で開催された翌年のAIRJAM2012のチケットもまた奇跡的にゲトりましたが、日程をきちんと確認すると高校生活最後の文化祭ともろ被り。
若気が至りに至って「俺はAIRJAMに行くんだ」とおかんに反抗しかけるも、「文化祭出た方が良いと思うな」の一言に負け、多目的室の低いステージでベースを弾く選択をいたしました。
ハイスタはあの時限りじゃなくて、まだまだ観るチャンスがある世界線が本当に存在していたけど、あの多目的室の低いステージに立つ機会はもうないんだなと、大人になってからあの瞬間の尊さをきちんと感じられるようになりました。
あの時止めてくれてありがとうおかん。
-吉澤(池袋店)


ALGERNON CADWALLADER
「SOME KIND OF CADWALLADER」
母へ
東京ってすごくてなんか海外のバンドガンガン来日公演するしライブハウスもいっぱいあるしって感じ。あとずっと晴れてる。
してあれよこの前ライブいったのさ、下北に。アルジャーノンキャロワ…キャダワ…キャドワラ…ダーってバンド観に。アメリカの。
これがまた超良くて昔っから好きだったんだけどさ感動したね、ほんと。前回の来日行けなくて念願のって感じで。
したらお客さんパンパンでさ超盛り上がってさあ、この世にはこんなにEMO好きなひとがいるんだなってびっくりしたね。
すごいね東京は。最近はまあそんな感じです。お盆あたりお休みとれたら帰ります。
-高橋(池袋店)


PLASTIC TONES
「CAN YOU KEEP A SECRET?」
今回は4月に来日ツアーを行ったFINLAND/HELSINKIのPOWER POP BAND、
PLASTIC TONESの新譜アルバム”CAN YOU KEEP A SECRET?”を紹介します。
個人的に女性ヴォーカルのPOWER POPはハズレが無いと思っています。
優しい感じで歌うPOWER POPも好きですが、来日ツアーの東京のライブを2回観に行き、
PLASTIC TONESは優しさもありつつ、PUNKのエネルギー満載のパフォーマンスをしていて、強い女性像を個人的に思い浮かびました。そして今回のテーマ「お母さんに聴かせたいパンク」。
優しくて強いのはまさに私の母親。
リンクしているという意味で聴かせたいですね。
このアルバムは、PUNK/POWERPOP好きにとどまらない、幅広く伝わる最高な【音楽】だと思います。
CAN YOU KEEP A SECRET?というタイトル、
今思えば学生の思春期真っ只中、母に言えない秘密が1つや2つあったなと。それもリンクしてますね。あの時の俺が自分に言い聞かせてること。
この最高なアルバムが4月24日からレコード発売しますのでぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
全ての音楽好きオススメ!
-池田(池袋店)


ULTRA VIOLENT
「CRIME FOR REVENGE」
母親にパンクを紹介するならなんだろうと思い、私個人の中で最高にハードコアだと思っているバンドを少し紹介。
アルバムを何枚も出し、数々の曲を我々に浴びせ続ける、名のあるバンドは往々にしてそうであろう。
しかし、7inch 一枚だけを世に放ったバンドそれがULTRA VIOLENTである。
ハードコアの中でも名盤とされるこの一枚であるが、収録されているのは三曲だけである。
その三曲にこのバンドのすべてが詰まっている、どれも最高な曲である(赤黒のジャケも最高ですね)。
まあ母親に進めるには少々ハードすぎるかもしれない。。。
だが、これが私の好きな音楽なのです母よ。
-和田(池袋店)


The Icarus Line
「Penance Soiree」
"マザーフ●ッカーに聴かせたいパンク"ということで少々困惑しましたが、確かにいますよね、そういうクソ野郎。
(個人的には母親を大事にしない奴とかマジでクソ野郎だと思うんですが、皆さんはどうですか?)
先月に引き続きイカルス・ラインですみません。今回は2ndアルバム「ペナンス・ソワレ」です。
1曲目は直訳すると「壁に追い詰められたクソ野郎ども」っていう意味ですよ。大変ですよ。
このアルバムは結構なパンク賛美アルバムだと思います。
70sの雰囲気だったり、パワーポップだったり、ノイジーだったりと、色々な曲が入ってます。
ちょっとザ・ストゥージズっぽく聴こえるんですよね。あと所謂ポスト・ハードコアっぽく聴こえる曲もあります。
ミュージックビデオも良いです。ジャケも良い。
ギターのアーロン・ノースはこの後、ナイン・インチ・ネイルズのツアーに参加します。
-アキラクロサワ(池袋店)


COOLS
「黒のロックンロール」
今回のレビューは母の日に因んだタイトルやエピソード、ということで、、、
母にまつわる話は色々あるんですけど、自分が気に入ってるものを一つ書かせていただきます。
いまから20年弱前にロカビリーやらサイコビリーにハマり深夜イベントに通っていた私は、とあるイベントで流れたクールスの「シンデレラ」にドハマりして、すぐに中古屋でベストアルバムをCDで購入しました。「シンデレラ」目当てで購入したものの、全曲良すぎて震えました。特に「紫のハイウェー」なんて何回聴いたか分かりません。一言でいうなら”トキメキ”ですね。キュンが止まらない。アルバムを通しての世界観や雰囲気も最高だし、お洒落だし上質で、なのにどこかチープでそれがまたカッコイイ。時代を感じる歌詞と、相反して普遍的なフレーズもありドラマチックで、そういった意味でもまるで一つの映画を見ているような感覚になります。
その後バンドはCOOLS R.C.と名前が変わったりしておりますが、そのあたりは割愛させていただきます。COOLS R.C.の楽曲も大好きでそちらも良く聴きます。
とにかく何回もベストアルバムを聴いていたある日、そういえば母が昔キャロルとか聴いてたって話をしてた気がする、と思い出して、母に「最近聴いてるんだ、かっこいいいよ」とクールスのCDを見せたら「あら、それレコード持ってたと思う」とまさかの展開。実家の物置と化している棚の奥底から、自分が持っているCDと同じジャケットのレコードが発掘されたときの感動はなかなかでした。
時空を超えたような不思議な感覚でもありました。そのレコードは埃を落とし、ありがたく自分のコレクションに加えさせていただきました。
2025年にクールスは50周年を迎えられたとのことで、本当におめでとうございます。この「黒のロックンロール」はこれからも聴き続けます。ちなみにバイクの免許はありません。
母の日には毎年カーネーションではありきたりなので、紫陽花の鉢とか贈ります。
あと、我が母は某長渕さんの大ファンなのですが、長渕さんのライブに母と行った時に某パンクバンドのメンバーに偶然お会いしたことがあって、ご挨拶させてもらってたらどさくさに紛れて母も握手してもらってたのが面白すぎました。
どうかこのレビューを母が読みませんように。
お母さん、いつもありがとう。
-笹野(商品部パンク)


YOUTH OF TODAY
「BREAK DOWN THE WALLS」
昨年の来日公演の熱がまだ冷めておりません。
念願叶ったYOUTH OF TODAY、終わってからあれメンバーって何歳なんだ?と思わず調べてしまうくらい演者もファンもエネルギーに満ち溢れてました。もみくちゃにされて滝汗、しかし外に出てそういえば12月だったことに気がつき余韻に浸りながらも早足で帰った思い出。
そしてメンバーの年齢を検索してみて、まぁびっくり。ウチの親より年上じゃん!自分が同じくらいの年齢になったらあんなジャンプできるかな?とかいろいろと衝撃を受けた日でした。
最近運動してるっていう母にはぜひともYOUTH OF TODAYを聴いてもらって、帰った際は一緒にジャンプの練習をしたいと思います。
-松原(商品部パンク)


RKL (RICH KIDS ON LSD)
「REACTIVATE」
先日実家に帰った際、久々に口にした母の手料理に感動しました。やっぱり母さんの作るご飯は最高やね。子供の頃は肉!魚!と主菜にばかり箸を伸ばしていた私も、今やキンピラや茄子の煮浸しに箸が止まらない。大人になったんかなぁ、と茄子も心もしゅんでおったわけです。
そんなおふくろの味を思い出しながらターンテーブルに乗せたのがRKLのコレ。RKLはサイコーだけれど、これに関してはいわくつきのアルバムなだけに個人的にも微妙な1枚。少し前に近所のレコ屋で破格で売っていたので買ってみましたが、一度も再生はしてませんでした。…今なんじゃねぇの?茄子の美味さに気付いた俺だぜ?と気合を入れて再生。
まぁ結果的には相変わらず微妙だったんですけど、いつかこのアルバムが茄子の煮浸しように胸に染みる日がくるかもしれないよね。
その頃には俺ももう少し大人になれてるかな。ねぇ母さん。
-西谷(新宿パンクマーケット)


CRAMPS
「PSYCHEDELIC JUNGLE (LP/BLACK VINYL)」
96粒の涙を流すハエの曲とか聴いて母さんを心配させるような人間にはなりたくなかったけど、この心地良いギターノイズに魅了さてしまったからにはもう後戻りはできない!
近ごろ夜な夜なベースレス時代のCRAMPSを聴いてしまいます。身体が求めてしまうので抗おうにも抗えません。大抵BIRTHDAY PARTYかこのアルバムです。
ギターのKID CONGO POWERSはこのあとGUN CLUB、KNOXVILLE GIRLS、そしてNICK CAVE & THE BAD SEEDS(パンク以外だったら"GOOD SON"選びたかった!)を渡り歩くのであながち変な組み合わせではないと思いたいものです。
それからこれこそ関係のない話ですが、この間観た映画のサントラを担当してたTINDERSTICKSも素晴らしくてハマってます。ジャジーで耽美的なブリティッシュフォーク〜チェンバーポップを30年くらいやってるバンドで、沁みるなんて言葉じゃ言い足りないくらいよいです。これこそ母に聴かせたいかも
-須田(ROCK in TOKYO )
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