そして”third chapter(第三章)”は、バンドが困難であったサード・アルバムを作り上げるのに費やした過去5年間のことを意味する。「すがすがしい歪んだポップをアピールするアンダーグラウンド・ノイズ」とMojoに評されるように、Van Dyke Parks『Song Cycle』、Scott Walker『3』『4』、Moondog『Elpmas』、White Noise『An Electric Storm』、Beach Boys『Smile』にインスパイアを得た彼らのニュー・アルバムは、ユニークな世界観を備えた新世代のポスト・クラシックなのだ。2018年におこなわれたFranz Ferdinandとのジャパン・ツアーの後、David Fagan(Rats On Rafts)はちょっとしたバーンアウトにおそわれた。
東京と、そこの人々は、大きくて永続的な印象をオランダのバンドに与え、その結果として生まれたのがアルバムからのリード・シングル「Tokyo Music Experience」だ。Rats On Raftsはオランダのロッテルダムのポスト・パンク/ニューウェーヴ・バンドだ。
現在のメンバーはDavid Fagan、Arnoud Verheul、Natasha van Waardenburg、Mathjis Burglerの4人で、2011年にデビュー・アルバム『The Moon Is Big』をリリース。その後、Fire Recordsと契約し、2015年にセカンド・アルバム『Tape Hiss』、2016年には同じくオランダのパンク・バンド、De Kiftとのコラボレーティヴ・アルバム『Rats On Rafts / De Kift』をリリースした。バンドはヨーロッパ中をツアーし、Glastonbury, Eurosonic and Le Guess Whoといったフェスティヴァルにも出演。2018年末にはFranz Ferdinandのジャパン・ツアーのサポートも行った。