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98年にデビュー作「SEX DOWN」をリリースしていたが、その後まったく音沙汰がなかったLINKのなんと10年ぶりとなるセカンド・アルバム。モノクロに近い色合いのジャケット写真からはマイナーくささを感じてしまうが、そんなことはお構いなし。この10年のブランクが信じられないほどの充実した内容は、すべてのR&Bリスナー必聴といっても過言ではない、素晴らしいミッド~スロウが目一杯つまった傑作と言い切れる作品だ。
特に90年代R&Bのファンにはたまらないタイプの濃密スロウは、NE-YOを中心とする優しげなスタイルが主流となっている現行メジャー・シーンでは良い意味で受け入れられない世界だろう。
そんな内容だが、10年前同様DARRELL "DELITE" ALLAMBYが今回も好サポート。主なところではSILKやL.S.G.、K-CI & JOJOなどなどそうそうたるメンツとの仕事経験があるが、この手の音を作らせたら右に出る者はいない敏腕プロデューサーだ。しかしそれはさておき、とにかく主役は言うまでもなくLINKの歌。しゃがれ感とスムース感、クールさと熱さ等々相反するキャラクターの声と、濃密かつ美メロなスロウの組み合わせが悪かろうはずはない。
サビのあまりにも90年代的なリフレインとの掛け合いが最高な(4)、セクシーに、そして突然登場するファルセットがぞくぞくする快感を覚える(5)あたりがハイライトと言えそうだが、インター・ルードやダーティーなミッドの(8)をはさみ、再度絶頂にむかう(9)~(11)の濃厚スロウ3連発。そして突然の転調や、エッチなギター・ソロが更なる広がりを生む(13)、往年のスウィートなフィリー系を思い起こさせるメロウなギター・リフを使用したラストのミッドなど、その他も聴き所は盛りだくさんである。
本格派R&Bアルバムとして最高の内容であるこのアルバムを聴いていると、10年リリースがなかったのが不思議でしょうがない。しかしその空白の10年分を注ぎ込んだともいえる最高質のこの新作、今年度後半をひっぱてくれるであろう期待の作品だ。
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