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サブ・ローザからリュック・フェラーリ作品集の第3弾。
クラシカルな旋律を不真面目にアレンジしたような器楽パートに、テープ・コラージュが調和を乱すように挿入される ‘Rencontres Fortuites’ と、同じくミュージック・コンクレートと器楽が共演した ‘Didascalies’ (2004年) を収録。‘Didascalies’ での、コラージュ風シークェンスのズッコケ感やコンピューター・プロセッシングによる過度な音響操作は、フェラーリの器楽を伴うテープ作品の中でも最高の内容と言える。
近作に混じり、GRM黄金期の1969年 ‘Tautologos III’ を収録している点にも注目したい。フェラーリにしては珍しい反復の技法を取り入れた作品である。作品の構造に反復がもたらす 「ズレの効果」 を取り入れたスティーヴ・ライヒに対し、フェラーリは反復を破綻させる為に反復を繰り返しているようである。後半にかけて炸裂するフェラーリ節が異様に素晴らしい。合わせてフェラーリの反復曲としては、70年代にライヒやライリーと出会いと米ミニマリズムに影響を受けた 『細胞75』 もお薦めしたい。
LUC FERRARI / リュック・フェラーリ